泌尿器科・皮膚科
亀頭包皮炎は、亀頭や包皮の内側を不潔にしていたり、恥垢が溜まっていたり、
淋菌が感染したりすることが原因でおこる炎症です。
小児や包茎の人のように、亀頭が露出していない場合にかかりやすい病気です。
亀頭や包皮内側が赤く腫れたり、ただれたりします。
膿が溜まったり排尿痛があることもあります。
小児の場合は、抗生物質を含む軟膏を塗ったり、抗生物質を内服すれば数日で完治します。
尖圭コンジロームは、亀頭や包皮、あるいは陰嚢や会陰にコンジロームと呼ばれる小さいなイボができるものです。多くはウィルス感染が原因です。
米粒大のようなイボが1個から複数個現れます。
放置しておくと、炎症をおこして痛むようになります。
軟膏を塗ったり、メスで切除しまり、イボを電気で焼きます。
男子不妊症の原因は、精子が製造されない、精子の数が少ない、精管に障害があって精子が運ばれない、前立腺などの周囲の器官が障害があるため、女性を妊娠させることができないものです。
この病気の原因となる中で最も多いのが精子の数が少ない乏精子症で、なぜ乏精子症になるかという原因は明確にはなっていませんが、原因がわかるもので多いのが、精索静脈瘤です。
これは睾丸の静脈が拡張して、コブができ、精子の製造に障害がおこるものですが、前立腺炎や睾丸炎、子供の頃のおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)などが原因になることがあります。
また、染色体異常症候群では、先天的に精子を製造する能力が欠落しており、先天的な精管欠損があると、精子は出来ても、それが精嚢の方へ進んでいけなくなって、不妊になります。
自覚症状がありませんが、女性には障害がないのに、性交を重ねても妊娠しません。
精管や周囲の器官に障害がある場合や精索静脈瘤の場合は手術をします。
ビタミン剤やホルモン剤を使って、精子の製造機能を活発化させる治療方法もあります。
また、精子が少ない場合は、人工授精という方法もあります。
小児の頃は、性器先端の亀頭が包皮で覆われていますが、成長するにつれ、包皮が根元の方へ反転していって、亀頭が露出していきます。
成長してからも、亀頭が包皮で覆われているのが包茎です。
何をしても亀頭が露出しない場合が真性包茎で、手で動かせば包皮がめくれてくるのが、仮性包茎といいます。
真性包茎は排尿障害を起こすこともあり、仮性包茎でも包皮と亀頭の間に、白いアカの一種である恥垢を溜めたままにしておくと、亀頭包皮炎や、陰茎がんなどの原因となることがあります。
排尿障害を起こしている場合だったり、思春期以降の真性包茎の場合は切開手術を行います。