小児科
子供のぜんそくが増えています。
喘息は気管支のアレルギー性の慢性炎症です。
慢性炎症のために、気管支が刺激に敏感になり、空気が流れにくくなる結果、ゼーゼーという咳をして、息がしにくくなります。ひどくなると、肩で息をして、苦しくて横になれず、顔色が青白くなって汗が出てきます。このような状態になった場合は、すぐ救急医療に行きましょう。
小児気管支喘息の治療には家の中ではタバコは控えるなどの環境の整備も必要で、小児喘息の7〜8割は、これで治ると言われています。
しかし、喘息発作を繰り返していると、気管支が壊れて治らなくなります。
発作がおきてから、慌てるのではなく、発作を起こさないように予防と治療を続けることが大切です。
急性気管支炎は、ウィルスによる咽頭炎や喉頭炎などの上気道の感染症に続いておきる気管支の感染症です。
急性気管支炎は、乾いた咳で始まり、夜間の咳でゼロゼロとなります。
発熱があり、濃い鼻汁がでるので、咳や痰に有効な薬物で治療します。
昔は大勢の子供が細菌性肺炎で亡くなりました。
今では、肺炎でも軽いものが多くなりましたが、命にかかわるので油断はできません。
肺炎は風がこじれてなることが多く、熱、咳のために夜も眠れなくなり、顔色が青白くなってぐったりします。ひどくなると、息が苦しくなります。
肺炎はウィルスや細菌が原因となり、乳児ではRSウィルス、幼稚園からはマイコプラズマが原因として有名ですが、軽い場合は通院で治りますが、入院治療が必要なことも多くみられます。
気管支拡張症には、先天的なものと後天的なものがあります。
どちらも気管支の一部が太く拡張して、元に戻らなくなるものです。
後天的なものとして、気管支喘息を繰り返したり、重い肺炎の場合があります。
気管支喘息の症状としては、朝起きたときに、咳と痰が出ますが、乳児の場合は痰を切れないので、ゼロゼロと咳をします。拡張した部分に痰が溜まるようになると、そこに菌が感染して何度も肺炎を起こします。