骨折は激しい痛み、出血も伴うこともありますが、原因と種類によって、いくつかに分類できます。原因は外傷性のもの、疾患からくるもの、同じ場所に繰り返して力がかかるスポーツなどの疲労性のものです。
捻挫・打撲・切り傷
関節包やじん帯・腱が損傷を受ける捻挫、衝撃を受けても皮膚が破れることがない打撲傷(挫傷)、皮膚が破れて傷口が開く挫創(擦り傷・切り傷)の症状と治療法
整形外科・外科
捻挫は関節に大きな力がかかって、関節が外れかかりますが元に戻るものです。
関節に無理がかかるので、関節包やじん帯、腱が損傷を受けます。
捻挫は、ほとんどは足首に起きるものですが、膝に起きる場合もあります。
膝に起きた場合は、半月板が損傷を受ける場合もあります。
痛みと腫れが特徴ですが、捻挫した当初は関節をねじった方向へ動かすと激痛が走り、
じん帯や腱などの損傷を受けたところを押すと痛みが走ります。
やがて関節が腫れ、または内出血が現れることもあります。
温熱療法や消炎鎮痛剤を使用しサポーターかギブスで固定します。
じん帯を切断してしまっている場合には手術することもあります。
転んだり、落ちたりして、瞬間的に強い力で衝撃を受けた場合、
皮膚が破れることがないものを挫傷または打撲傷といいます。
痛みは挫傷を受けてから、だんだん強くなり、皮膚は破れないものの、
皮下出血したり血の塊ができたりします。打撲の範囲が広い場合は、
炎症や発熱が起きる場合があります。
また、腹部を強く売った場合は、内臓が損傷することもあります。
頭部を強く打つとコブができますが、意識を失うと非常に危険です。
打撲の場所によって、受診する科も色々で、治療も違ってきます。
まずは安静にして患部を冷やし、痛みには消炎鎮痛薬や湿布薬を使用します。
挫創とは、いわゆる擦り傷や切り傷です。
打撲と似ていますが、挫創は皮膚に傷口が開いていることです。
傷から出血したり、皮下出血のために腫れたりします。
大きな血管が損傷を受けると、血行障害から組織の壊死を起こすこともありますし、
傷から細菌が入って感染することもあります。
感染予防のために、傷を洗浄、消毒します。
血行障害の危険があれば手術が必要になります。