整形外科・外科
骨折は激しい痛み、出血も伴うこともありますが、原因と種類によって、いくつかに分類できます。
原因は外傷性のもの、疾患からくるもの、同じ場所に繰り返して力がかかるスポーツなどの疲労性のものです。
骨折の種類としは、閉鎖性骨折と開放性骨折に分かれます。
閉鎖性骨折は単純骨折とも言われ、皮膚が開くことなく折れたところが外気に当たることはありません。開放性骨折は、いわゆる複雑骨折で、傷口で皮膚が開き、傷口から菌が感染する危険があります。
外傷性、疲労性のいずれの場合もあります。
腫瘍、炎症、骨粗鬆症などの疾患もよくあります。
痛みがあって、動かすと痛みは増します。
解放性骨折なら外へ出血し、閉鎖性骨折なら内出血がします。
骨を正常にする位置に、復帰するように整復をしてから、ギブスなどでしっかり固定します。
解放性骨折の場合は、傷をふさいで菌の感染を防がないと骨髄炎などがおきます。
固定が落ち着けば、リハビリのための筋肉運動を始めます。
整復するために、長時間、ギブスで固定していると、関節の動きが悪くなったり、筋力が低下してきます。
最近では、社会復帰を早くするために、手術を行って骨を強固につなぐことによって、ギブスの装着期間を短くして、なるべく早くからリハビリを行う治療が主流となっています。
高いところから落ちたり、交通事故にあったり、地震で家具の下敷きになったりすると、脊椎骨折や椎体の圧迫骨折がおきます。
特に高齢者は脊椎に骨粗鬆症がおきていることが多く、ものを持ち上げたり尻もちをつくだけで脊椎圧迫骨折がおきることがあります。
痛みがおき、重症なものでは神経を損傷したり、脊髄を圧迫するか、または損傷すれば圧迫骨折のおきた椎骨以下に麻痺がおきます。
通常はベッドで安静にして、けん引によって整復して骨癒合を待ちます。
しかし、脊髄圧迫症状、脊髄神経損傷のある場合には、早急に手術を行って、除圧、あるいは整復固定術が必要となります。
高いところから落ちたり、交通事故にあっておきます。
骨盤骨折による激しい痛みだけでなく、他の臓器の損傷による大出血がおきて、ショック状態になることが多いものです。
骨盤のずれがない場合は、安静にしていれば自然に治癒します。
ずれがあれば、けん引や手術で報復します。