骨折は激しい痛み、出血も伴うこともありますが、原因と種類によって、いくつかに分類できます。原因は外傷性のもの、疾患からくるもの、同じ場所に繰り返して力がかかるスポーツなどの疲労性のものです。
むち打ち症と突き指
首が損傷を受けてしまうむち打ち損傷、指先を伸ばす腱が傷ついたり切れてしまう突き指の症状と治療法です。
整形外科・外科
自動車に乗っているときに、急に追突されると、衝撃で首がムチでしなるように、前後に連続的に激しく動きます。
そうすると、首の関節包や椎間板、筋肉、じん帯神経、血管が損傷を受けてしまうことによって、障害がおきるのがむち打ち損傷です。
衝撃を受けてから数時間後から翌日になってから、うなじのあたりに痛みや熱が出て、頭が重いと感じるようになります。
また、肩コリやこわばり、腕のしびれ、首や背中が動かしにくいこともあり、
めまいや耳鳴り、吐き気、腰痛などがおきることもあります。
損傷の型はいくつかありますが、全体の多くを占めるのが頸椎捻挫型です。
これは、頸椎の関節が捻挫して関節包や筋肉、じん帯、腱を傷つけられて、
首や肩が動かしにくくなるものです。
症状も様々なので、治療法も症状にあったものになります。
基本的には頸部に湿布をし首を固定し、痛みには消炎鎮痛剤を使用します。
軽症なら通院で、重症なら入院になります。
3か月ほどで治りますが、症状が軽くならない場合は、けん引などを行います。
突き指は、指先に何かが当たったとか、指に強い力で衝撃を受けた場合、
指先を伸ばす腱が傷ついたり切れてしまうもので、腱の付着部分が剥離骨折をおこすこともあります。
痛みや変形があり、指先は曲がったまま、突いた指は自ら延ばすことができなくなります。
応急処置としては、冷たい水や氷で冷やし、指を伸ばした状態で添え木(副木)を当てて固定します。
このとき、突いた指を引っ張って治そうとすると、腱の損傷をひどくする場合があるので注意が必要です。