フケ症・多毛症・無毛症・毛包炎・抜毛症の症状と治療法

フケ症などの症状

頭の皮膚の角質が過剰な状態になるフケ症、自分で毛髪を引き抜く抜毛症、遺伝で毛がないか極めて少ない状態の先天性無毛症、産毛が生えるところに硬い毛が生えてくる多毛症、ブドウ球菌が毛孔に感染して化膿する毛包炎の症状と治療法

頭の皮膚の角質が過剰な状態になるフケ症

頭の皮膚の角質が過剰な状態になるフケ症

 

受診科

皮膚科

 

原因

フケ症になるのは、頭の皮膚の角質が過剰な状態です。
皮膚にある皮脂に、埃などが付着して不潔になってしまうことや、頭皮の湿疹、皮膚炎などでおきます。

 

症状

フケが発生して落ちるだけで、痒みもあり、
異臭がして頭皮が赤くなることもあります。

 

治療

頭を良く洗って清潔にすることですが、洗いすぎると頭皮を保護している皮脂までも剥がれてしまいますから、皮膚には良くありません。そのため、週に2〜3回丁寧に洗います。
痒みには抗ヒスタミン剤がよく効きます。

 

シャンプーや整髪剤もフケ症の原因になる可能性もある

頭皮の表面からは、古い角質が絶えず自然に剥がれて落ちています。
この古い角質に皮脂やゴミなどが混じったものがフケです。
フケは生理的な現象なので、多少出る程度なら問題ありませんが、
あまりに多い場合は、1度皮膚科で見てもらった方が良いでしょう。

 

フケの原因で多いのは頭部の湿疹です。
湿疹を起こさせやすいのがシャンプー・リンス、整髪料、毛染めなどによる刺激です。
特に最近のシャンプーは洗浄力が強いので、洗いすぎに注意して、洗った後はよくすすぐことです。
またシャンプーをするときは、髪よりも頭皮を洗うようにしましょう。

 

整髪料は頭皮にあまり負担がかからないように、出来るだけ使用量を減らします。
毛染めは使用前に必ずパッチテストを行う必要があります。

 

なかなかフケが減らない場合には、乾癬や白癬など真菌症の疑いもあります。
若い男性では若はげの前兆として、フケや抜け毛が増えることがあります。

 

自分で毛髪を引き抜く抜毛症

原因

自分で毛髪を引き抜くことで起きる脱毛症です。
神経症やうつ病、ヒステリー、欲求不満などが原因です。

 

症状

毛髪を引き抜くが癖になってしまっている為、脱毛した位置は不規則で、抜け方もバラバラです。

 

治療

原因となっている精神状態を治療します。

 

遺伝で毛がないか極めて少ない状態の先天性無毛症

原因

はっきりした原因はわかっていませんが、遺伝ではないかと考えられています。

 

症状

生まれつきあるべきところに毛がないか、あっても極めて少ない状態のものです。
全身にないというより、わきの下など、特定のところに現れます。
全身性無毛症の場合は、爪や歯などにも、色々な異常を伴うことがあります。

 

治療

特に有効な治療法はないのが現状です。

 

産毛が生えるところに硬い毛が生えてくる多毛症

原因

産毛が生えるべきところに硬い毛が生えてくるもので、
原因としては先天性のものと、後天性のものがあります。
先天性のものは遺伝によるものですが、後天性のものは、性腺、脳下垂体、副腎の病気など、内分泌の異常によるものが多くなっています。
また、特定の場所にいくつも炎症があったり、こすれているような同じ刺激が続く場合にもおきます。

 

症状

先天性のものには全身に及ぶものと部分的なものがあります。

 

治療

脱毛剤を使用しますが、その他、毛根の電気分解をします。

 

ブドウ球菌が毛孔に感染して化膿する毛包炎

原因

毛包炎は、ブドウ球菌が毛孔に感染して化膿する、いわゆるおできのうち、化膿が浅い部分に止まっているものです。

 

症状

全身のどこにでも出来ますが、手のひらや足の裏などの毛が生えていないところには出来ません。黄色い膿が盛り上がりを作ります。

 

治療

抗生物質軟膏を塗った上から冷たい湿布をするともに、ブドウ球菌に有効な抗生物質を内服します。可能がひどくなったら切開して膿を出す必要があります。


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