膠原病・リウマチ科・物療内科・アレルギー科・内科
ウィルスや免疫異常で起こると考えられており、筋肉に炎症がおきるのが多発性筋炎で、
皮膚に炎症がおきるのが皮膚筋炎です。どちらも膠原病の一種です。
筋肉の炎症は、骨格筋におこるので、筋肉の痛みや筋力の低下がおき、
症状が悪化すると、歩行困難になります。
喉や食道の筋肉に炎症がおきると、食物を飲み込みにくくなり、
心臓に及ぶと息切れや不整脈が現れてきます。
皮膚炎の症状としては紅斑で、目の周りや関節の裏側に現れてきます。
膠原病の一種であるため、微熱や関節痛、レイノー現象などが現れます。
副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤を使用して、痛みには鎮痛剤を使います。
結節性多発性動脈炎は動脈に炎症がおきるもので膠原病の一種です。
原因はわからないものの免疫異常だと考えられています。
膠原病は女性に多いのですが、この病気だけは男性の発症率が女性の数倍にもなります。
体重減少や疲労感のほかに様々な症状がでます。
発熱や赤い発疹が現れ、筋肉や関節の痛みがおきます。
また、激しい腹痛や不整脈が出る場合もあり、喘息の症状がでたり、
手足のしびれや麻痺がおこることもあります。
副腎皮質ホルモン剤を使用しますが、効果がない場合は、
膠原病と同じように免疫抑制剤を使用します。
膠原病に近いリウマチ性疾患の一つで、脊椎や骨の関節部が硬化して、骨と骨が癒着してしまいます。原因として、遺伝や免疫異常とのかかわりがあるとされています。
10歳代〜20歳代の男性に多く発生します。
腰部、臀部、股関節などがこわばりと痛みが出てきて、徐々に硬直が加わってきます。
こわばりは慢性関節リウマチと同じように朝にひどくなります。
放置すれば、数年で腰から背骨にかけて動かせなくなり、身体が棒のように硬直してしまいます。
非ステロイド抗炎症剤の理学療法が主なものです。
重症の場合は副腎皮質ホルモン剤を使用します。
気道から入ってきた異物へのアレルギーで、口、鼻、肺、腎臓などの血管が炎症をおこします。さらに血管壁が破れ肉芽腫という腫瘍性の細胞の塊ができる多臓器性の病気です。
特に40歳代〜50歳代の男女に多く発症します。
鼻汁や鼻出血、副鼻腔炎、咽頭炎などから始まり、
肺が及ぶと、咳や痰が出て呼吸困難になることもあります。
さらに病気が進行すると、腎臓や心臓に影響が出るほか、
皮膚や目や神経にも症状が出てきます。
臓器に及ぶと治りにくくなって、生命にも関わりますので、早めの治療が必要です。
副腎皮質ホルモン剤を使用し、効果がない場合は、免疫抑制剤を使用します。