風邪との違いがわかりづらいインフルエンザは、テレビなどのニュースで報道されたり、
病院に行って初めてインフルエンザと言われて気づく人も多いのです。
インフルエンザもくしゃみや鼻水・のどの痛み、咳や発熱など普通感冒と共通点が多いので
通常の風邪と一緒に風邪症候群と言われています。
呼吸器内科・小児科
インフルエンザは約200種類もある風邪のウィルスの1種である
インフルエンザウィルスの感染で起こります。
インフルエンザにはA、B、Cの3種類があり、A型はさらに5つのタイプがあります。
流行するのは主にA型、B型ですが、A型が流行すると、流行する規模が大きく、
短い期間で流行を繰り返します。
インフルエンザは、通常の風邪と違って、全身の症状が強いのが特徴です。
突然、39度前後の高熱が出てから、寒気がして頭痛や関節の痛みがあり、
同時に腰や手足の筋肉痛やだるさなどの全身的な症状が出てきます。
また、のどが痛み、咳が出て、声枯れや鼻水が出るなど呼吸器症状が強くなります。
このような症状が3〜4日続くと、熱が下がり始めて、全身症状や呼吸器症状も軽くなってきます。順調であれば、1週間〜10日ほどで完治します。
インフルエンザで最も怖いのは、二次感染です。
自分は1週間〜10日ほどで完治しても、家族に高齢者がいる場合です。
完治するまでに、吐く息からウィルスが広まります。
高齢者は体力や抵抗力が衰えている為、
家族に高齢者がいる、また、職場に高齢者がいるなど、
二次感染しないように気を付けなければなりません。
また、子供や妊婦、心臓病や糖尿病を持った人へも注意が必要です。
高齢者や幼児、妊婦、体力がひどく低下している人などはすぐに病院に行くべきです。
それ以外の人の場合でも、発病後、3〜4日しても症状が軽くならないなら
やはり、診察は受けるべきです。
インフルエンザにはいくつかの抗ウィルス剤が研究されています。
通常の風邪と違って、ウィルスからくる感染なので、
どのウィルスなのかをまず特定する必要があり、
医師の診察を受ける必要があります。
通常の風邪と同様、インフルエンザも症状を和らげる薬を使う対症療法と
安静といった一般療法を勧められる場合も多いようです。