急性ウィルス肝炎は血液から感染するものを覗いては、安静にして食事療法を施すと、完治するものです。しかし、慢性化したり、劇症肝炎、肝硬変、ガンなどに移行する場合があります。
アルコール性肝障害
脂肪肝は肝臓そのものが腫れて肝臓の機能に障害が発生する病気で、アルコール性肝炎は肝細胞が壊れて肝臓に炎症がおきてしまうことです。アルコール性肝硬変は肝細胞の障害がおきて肝臓が元の状態に戻らなくなってしまった状態の症状と治療法です。
内科・消化器内科
大量のアルコールを長期間、飲み続けると肝臓に障害がおきるものです。
進行の程度によって、初期の脂肪肝からアルコール性肝炎、さらにアルコール性肝硬変とに分けられます。目安として1日に日本酒5合程度を飲み続けると高い確率で肝障害を発症します。
脂肪肝は、肝細胞の中で中性脂肪が大量に蓄積してしまい腫れが出てきます。
その結果、肝臓そのものが腫れて、肝臓の機能に障害が発生してしまいます。
アルコール以外にも食事の栄養バランス、内分泌、薬剤なども原因となります。
最初は自覚症状がないことが多いのですが、そのうち全身倦怠感、腹部膨満感などがあります。
アルコールを飲まないようにして、栄養バランスの良い食事をすることが大切です。
肥満の人は運動をしたほうが良いでしょう。
アルコール性肝炎は、肝細胞が壊れて肝臓に炎症がおきてしまうことです。
一般的には禁酒することにより、改善することが特徴的ですが、
急性肝不全をおこすと危険な状態になることがあります。
脂肪肝と同じような全身倦怠感や腹部膨満感のほかに、上腹部の痛みや、吐き気、嘔吐、下痢などが現れ、体重も減少してきます。また、発熱、肝臓肥大、黄疸、腹水などもおきます。
入院して食事療法や精神療法がおこなわれます。
肝炎の治療の他にアルコール依存の治療をします。
アルコール性肝硬変は、アルコール性肝障害がひどくなり、肝細胞が破壊されるだけでなく、
線維化も進化し、肝細胞の障害がおきて肝臓が元の状態に戻らなくなってしまった状態です。
黄疸、腹水、体重減少、肝臓肥大などの肝硬変と同じような症状が現れます。
禁酒、安静にして食事療法を行い肝硬変の治療をします。