胆汁の通り道である胆道のどこかに結石ができる病気です。発生する結石の数は、大きいものが一つだけだったり、小さいものが数えきれないほど、
たくさんある場合もあります。
胆道・胆のう・胆管の病気
胆石症に似た症状が現れる胆道ジスキネジー、複数の原因の可能性がある胆のう摘出後症候群、胆管が球状に膨らんでいる総胆管拡張症の症状と治療法です。
内科・外科・消化器内科・消化器外科
胆道ジスキネジーは胆道や胆のうに結石がなく、腫瘍や炎症などの病変がないのにもかかわらず、胆石症に似た症状が現れる病気です。
胆道ジスキネジーのような症状が現れるのは、自律神経の機能やホルモン分泌が異常になって、胆汁の流れが円滑に行われないものと考えられています。
右上腹部に痛みが現れます。
痛みは原因の違いで食後に現れるものと、食事とは関係がないものに分かれます。
ストレスや疲労を避けて規則正しい生活をします。
胆のうの働きが強すぎる、もしくは低下しているときでは、使う薬剤が異なります。
痛みには鎮痛剤などの薬物を使用します。
胆のう摘出後症候群は、胆石症で胆のうの摘出手術をしてから、様々な障害をおこすことです。
原因としては胆石が残っていたり、すぐ結石ができたり、あるいは胆管が狭窄したりと色々あります。病気の原因として複数の可能性があるため症候群と言われます。
痛みや発熱、黄疸が現れるほか、嘔吐、腹部膨満、下痢や便秘などの症状がでます。
原因が明らかな場合には、それに応じた治療を行いますが、原因が明らかでない場合は、
症状を軽くする薬物療法を行います。
胆のうから十二指腸まで伸びている胆管を総胆管と呼びます。
肝臓から繋がっている胆管も含めて、球状に膨らんでいるのを総胆管拡張症と言います。
総胆管拡張症は、先天的なものが大部分で、小児期に発症する事例が多く、
まれに成人してからの発症もあります。
小児期に発症する場合は、右の上腹部を手で触るとしこりが感じられ黄疸が現れます。
成人になって発症する場合は、時々上腹痛がおきて黄疸や発熱があります。
最近、胆道癌との関連もいわれており、手術が必要になります。