合併症を引き起こす胆石症
たくさんある場合もあります。
内科・外科・消化器内科・消化器外科
胆汁の通り道である胆道のどこかに結石ができる病気です。
発生する結石の数は、大きいものが一つだけだったり、小さいものが数えきれないほど、
たくさんある場合もあります。
胆石の種類は結石の出来る部位によって、胆のう結石、胆管結石、管内結石などに分けられます。
結石の成分はコレステロールやビリルビン、カルシウムです。
コレステロール系の石ができるのは、コレステロールの摂取が多い人で、
ビリルビンの石が出来るのは、細菌に感染した場合や
タンパク質が不足している人が多いのです。
日本では過去にビリルビン系の結石が多かったのですが、
現在は食生活の変化でコレストロール系の結石が増えています。
胆石があると、胆のう炎や胆管炎を合併しやすくなります。
疝痛発作と言われる激しい痛みが起きる場合は、
脂肪の多い食事やストレスがきっかけとなります。
胆のう結石は、様々な痛みの腹痛、胃部不快感、食欲不振などがあります。
まったく症状が出ない場合もあります。
肝内胆石や胆管結石の症状のほとんどは、黄疸や疼痛がみられ、
これに感染が加わると発熱などが出ることもあります。
まれに、胃けいれんと思われるような激しい腹痛がみぞおちから右わき腹にかけて出てきます。痛みが肩や背中へと広がることもありますし、嘔吐や黄疸が現れることもあります。
痛みの発作は、数10分から1時間ほどで消えますが、発作の頻度が月に数回のあったり、数年に1度の人まで様々です。
胆のう結石症については、胆石を含めて胆のうを摘出する方法と、胆石を薬剤で溶解したり、超音波で砕いてしまう方法があります。
外科的に摘出するときには、腹腔鏡を用いて小さい傷で手術するのが一般的です。
結石の溶解や破砕療法を単独や併用する場合にしても、結石の成分や大きさ、数などの制限があります。また、結石が消失しても、溶解剤を中止すると再発してしまう場合もあります。
胆管結石、管内結石については、内視鏡を使った治療や外科的に手術で治療することになります。