声帯ポリープや声帯結節は歌手などに多い-症状と治療

声帯ポリープや声帯結節

声帯ポリープや声帯結節は歌手や教師に多い病気です。日常的に大きな声を出す人に多く良性の腫瘍です。また、仮性帯が炎症をおこす仮声帯肥大や他の病気の1症状にすぎない嗄声の症状と治療法です。

歌手や教師に多い声帯ポリープ

歌手や教師に多い声帯ポリープ

 

受診科

耳鼻咽喉科

 

原因

声帯にポリープ(腫瘍)が出来る病気で、歌手や教師などいつも声を出す職業を出す人に多くみられます。また、女性よりも男性に多いのが特徴です。

 

症状

喉に違和感を覚えて咳払いが多くなり、声がかすれたりします。
ポリープが大きくなると呼吸が苦しくなることもあります。

 

治療

この声帯ポリープが発病した場合は、喉を酷使せず、
楽な発声をするようにするうちに、自然に治癒してしまうことがあります。
しかし、長時間治らなかったり、ポリープが肥大してくると、切除手術が必要になります。

 

声帯にコブができる声帯結節

原因

声帯に結節(小さなコブ)が出来る病気で、声帯ポリープと同じに常に大きな声を出す人に多くみられます。声帯ポリープが低い声を出す人に多いのに対し、声帯結節は高い声を出す人に多いのが特徴的です。
この病気も歌手に多いため「謡人結節」とも言われます。

 

症状

喉に異物感があり声がかすれてきますし、
高い声を出しづらくなることもあります。
長時間、無理をして声を出し続けていると、疲れやすくなるのです。

 

治療

なるべく大声や高い声を出さないように心がけることで、
自然に治癒する場合があります。
結節(コブ)が大きくなったり、長時間治癒しない場合には、
手術による切除が必要になります。

 

仮性帯が炎症をおこす仮声帯肥大

原因

大声や高い声を日常的に喉を酷使する人に多くみられる病気で、
仮声帯が炎症をおこして腫れあがる病気です。

 

症状

声がかすれて、喉に違和感が出てきます。
肥大した仮声帯が声帯よりも先に振動してしまうのです。

 

治療

喉を酷使しないように注意して、楽な発声法心がけます。
薬剤のスプレーまたは吸引で、仮声帯の炎症を緩和します。
声帯ポリープ、声帯結節、仮声帯肥大は、いずれも良性の喉頭疾患で、悪性腫瘍には変化しません。

 

他の病気の1症状にすぎない嗄声

原因

声帯や声帯の筋肉に障害が生じて声がかすれる症状で、
嗄声そのものは病気ではなく、他の病気の1症状にすぎません。
嗄声を招く病気には、声帯ポリープ、声帯結節、仮声帯肥大、喉頭部の炎症、喉頭がん、心理ストレスがあります。

 

症状

かすれ声と共に、喉に異物感を覚えます。
それと、原因となる病気の様々な症状を伴います。

 

治療

喉を酷使せず、嗄声の原因となる病気を治療します。


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