耳鼻咽喉科
声帯にポリープ(腫瘍)が出来る病気で、歌手や教師などいつも声を出す職業を出す人に多くみられます。また、女性よりも男性に多いのが特徴です。
喉に違和感を覚えて咳払いが多くなり、声がかすれたりします。
ポリープが大きくなると呼吸が苦しくなることもあります。
この声帯ポリープが発病した場合は、喉を酷使せず、
楽な発声をするようにするうちに、自然に治癒してしまうことがあります。
しかし、長時間治らなかったり、ポリープが肥大してくると、切除手術が必要になります。
声帯に結節(小さなコブ)が出来る病気で、声帯ポリープと同じに常に大きな声を出す人に多くみられます。声帯ポリープが低い声を出す人に多いのに対し、声帯結節は高い声を出す人に多いのが特徴的です。
この病気も歌手に多いため「謡人結節」とも言われます。
喉に異物感があり声がかすれてきますし、
高い声を出しづらくなることもあります。
長時間、無理をして声を出し続けていると、疲れやすくなるのです。
なるべく大声や高い声を出さないように心がけることで、
自然に治癒する場合があります。
結節(コブ)が大きくなったり、長時間治癒しない場合には、
手術による切除が必要になります。
大声や高い声を日常的に喉を酷使する人に多くみられる病気で、
仮声帯が炎症をおこして腫れあがる病気です。
声がかすれて、喉に違和感が出てきます。
肥大した仮声帯が声帯よりも先に振動してしまうのです。
喉を酷使しないように注意して、楽な発声法心がけます。
薬剤のスプレーまたは吸引で、仮声帯の炎症を緩和します。
声帯ポリープ、声帯結節、仮声帯肥大は、いずれも良性の喉頭疾患で、悪性腫瘍には変化しません。
声帯や声帯の筋肉に障害が生じて声がかすれる症状で、
嗄声そのものは病気ではなく、他の病気の1症状にすぎません。
嗄声を招く病気には、声帯ポリープ、声帯結節、仮声帯肥大、喉頭部の炎症、喉頭がん、心理ストレスがあります。
かすれ声と共に、喉に異物感を覚えます。
それと、原因となる病気の様々な症状を伴います。
喉を酷使せず、嗄声の原因となる病気を治療します。