循環器内科・内科・心臓外科・心療内科
心臓神経症は、ストレスなどの精神的なもの以外には、原因となる疾患が認められないのに、胸痛や動悸などの症状がでるものです。
動悸・息切れ、胸痛、頻脈などがあり、呼吸困難が起きる場合もありますが、自覚症状のみなのです。診察や検査しても原因となる病気はわかりません。
心理面での治療が中心となり、精神的にバランスが悪い場合は精神安定剤を使います。
リウマチ熱は、溶血性連鎖球菌による扁桃炎や咽頭炎など上気道の病気がきっかけとなって、全身性の病気になります。その影響で心内膜や心外膜などに炎症がおきるのです。
発熱して脈が速く動く動悸がありますし、大きな関節の痛みや赤い斑点、皮下の結節、手足や顔の筋肉の不随意の動きがみられます。また、進行すると、心臓の圧迫があったり、軽い呼吸困難もおきます。
入院して抗生物質を投与し、急性ならステロイド剤で炎症を抑えます。
急性心膜炎は、心臓の外側を覆っている心膜に炎症がおきたものです。
炎症の原因としては、ウィルスや細菌の感染ですが、原因を特定できないこともあります。
突然、激しい胸痛がおき、この症状は呼気や体位を変えることで増すことがあります。
心膜腔に液が溜まってくると、心臓を圧迫して動悸や息切れがおこることがあります。
入院して原因や症状に応じて薬物療法を行います。
慢性収縮性心膜炎は、心膜炎が慢性的にゆっくり進行して、心臓全体が厚くなって硬くなり、壁側心膜と臓側心膜が癒着するようになるため、心臓が拡張しにくくなるものです。
全身の倦怠感や呼吸困難がおき、腹部に水がたまり、むくみも出てきます。
心筋が変化してしまわないうちに、手術で治療します。
心臓の内側を覆っている心内膜は心臓の弁膜にもつながっています。感染性心内膜炎は、この心内膜や弁膜に、抜歯や各種の手術などで身体に入った細菌に感染したものです。
微熱や高熱などがおき、動悸や息切れが出てきます。
入院して抗生物質を中心とした治療をしますし、重症の場合は心臓の弁の手術をすることもあります。
心筋炎は、主にウィルスに感染した後、心臓そのものに組織をつくっている心筋に炎症がおきて、心臓の機能が低下するものです。
発熱やのどの痛み、頭痛などの風邪の症状があって、そのうち、動悸、胸痛、呼吸困難などがおきてきます。急に進行すると不整脈が出たりショック状態をおこしたりします。
不整脈やショック状態がおきていれば、それらの治療をします。症状によっては心臓ペースメーカーが必要になることもあります。
特発性心筋症は、原因不明で心臓の心筋に障害がおきるものです。この病気には心臓が拡張する拡張型心筋症があります。
特発性心筋症の肥大型では胸痛、胸部圧迫、息切れがあり、拡張型では動悸、息切れ、呼吸困難がおきます。
各種の薬物療法を行います。重症の拡張型心筋症の場合は、心臓移植術が必要になります。