循環器内科・小児科
肺動脈疾患は、先天性心疾患と後天性の肺動脈弁膜症があります。
肺動脈狭窄症は、胎児の弁尖の癒着や弁の異形成が原因で、先天性心疾患の6%を占めます。
右心室から肺動脈への血行が悪く、右心室がうっ血して肥大していきます。
動悸、息切れ、胸痛があり、重症例ではチアノーゼが現れ、まれに心筋障害や心不全があります。
バルーン・カテーテルによる拡大術を行います。
肺動脈閉鎖症は、単独奇形の場合と、チアノーゼ性先天性心疾患が合併するものがあります。
二酸化炭素の多い血液が溜まって酸素不足になりますので、新生児期からチアノーゼが現れます。
早期に短絡手術を行います。
心肥大は、色々な原因によって心臓や心室の筋肉が肥大したものです。
心肥大は内側へ厚くなっていて心室が狭くなる求心性肥大、心室が拡大して心臓そのものが大きくなる遠心性肥大、肥大型心筋症による不均等肥大があります。
求心性肥大の原因は、左心室と大動脈の間にある大動脈弁がきちんと開かない大動脈弁狭窄症や高血圧が原因となります。心室が大きな力を出すことによって、心室の心筋が厚くなるからです。
遠心性肥大の原因は、大動脈弁閉鎖不全症などで、左心室に負担がかかって、さらに心室が拡大する状態が続くと、心臓の重さが増してくることからおきるのです。
原因となる疾患に応じた自覚症状が出てきます。
原因となる疾患の治療をします。
健康な人がある日、突然死んでしまう突然死は年齢によって原因が違ってきます。
ふだんから、心疾患や血圧の異常がないかに注意しましょう。
低酸素状態や心不全状態になる乳児突然死症候群(ぽっくり病)や、先天性心疾患がありますが、発病するのは明け方が多いと言われています。
青少年の突然死は、20歳代では心筋症、不整脈、解離性大動脈瘤、くも膜下出血、肺炎、喘息などが多いようです。
40歳代や50歳代の中高年の突然死に多いのは急性心筋梗塞で、その他、心臓の疾患や脳の血管障害が原因のものが最近多くなってきます。
高齢者の突然死の原因として、急性心筋梗塞や脳血管障害、大動脈瘤破裂などの原因が多くなっています。
思い当たる病気もない健康な人が何の前触れもなく、突然死亡することがあります。
突然死の中でも、ぽっくり病は、もっとも代表的なものです。
ぽっくり病の場合は、急性心不全によるものではなく、原因不明ということがあります。