不安感・不眠・そう状態・物忘れがひどい・幻想や妄想の心と意識の症状

心と意識の異常

気分が滅入ったり、意味もないのに不安感がある、不眠になる、やけにはしゃぐそう状態になる、物忘れがひどくなる、幻想や妄想がある症状の心と意識の病気

理由もないのに・・・

気分が滅入る・不安感が出る

疑われる病気 主な症状
躁うつ病 躁うつ病(そううつびょう)は、気分が落ち込み、意欲がわかない、考えがまとまらないなどの精神症状をはじめ、疲労感、頭痛、便秘、肩こり、不眠などの症状がでる
うつ病 うつ病は、うつ状態を周期的に繰り返す、気分が落ち込み、意欲がわかない、頭が働かない、食欲減退のほかに、疲労感、頭痛、便秘、肩こり、不眠などの症状がでる
初老期うつ病 初老期うつ病は、40〜60歳代に初めて、うつ状態がおき、不安感や焦燥感、被害妄想、睡眠障害などのほか疲労感、食欲不振、便秘などの身体症状も多い。
仮面うつ病 仮面うつ病は、躁うつ病よりも、不眠、全身倦怠感、疲労感、体の痛み、めまい、動機などの身体症状のほうが強い。
不安神経症
心因性精神障害
不安神経症(ふあんしんけいしょう)は、漠然とした不安から恐怖や苦しみがおこり、激しい動悸や息切れ、冷や汗、手足のしびれ、めまいを感じる。
恐怖症
心因性精神障害
恐怖症は、特定の対象に実際とは不釣り合いな強い恐怖感を抱く。対人恐怖は、刃物恐怖、先鋭恐怖、高所恐怖、広場恐怖、閉所恐怖、乗り物恐怖、不潔恐怖、がん恐怖などの症状を見ることができる。
強迫神経症
心因性精神障害
強迫神経症は、無意味と知りながらも、不必要な考えや行動にとらわれ、ある行動を何度も繰り返さないと安心できなくなる。
抑うつ神経症 抑うつ神経症は、環境の変化や性格などが影響して起こるうつ状態で、気分が落ち込み悲観的になる。意欲がわかない、集中力が散漫になり、不眠、食欲不振、便秘など現れ、うつ病よりは症状が軽い。
ヒステリー ヒステリーは、手足の震え、全身のけいれん、歩けない、立てない、目がみえない、耳が聞こえない、顔が朦朧とするなどの症状が現れる。
神経衰弱 神経衰弱(しんけいすいじゃく)は、疲れやすくなり集中力が散漫になる、物覚えが悪くなり無気力になる。また、刺激を受けやすくなるなど、精神的な疲労感が顕著に現れ、不安、抑うつ、頭痛、震え、呼吸困難などがある。
心気神経症 心気神経症は、診察しても異常がないのに、身体の不調を気にしすぎて、重大な病気ではないかと思いこむ
統合失調症 統合失調症は、自閉、幻覚、妄想、異常行動などの症状がでる。
自律神経失調症 自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)は、疲労感、根気がない、ふるえ、頭痛、めまい、息切れ、動悸、胃部膨満感、腹痛、肩こり、手足の冷え、異常発汗などの症状がある
外因性精神障害 外因性精神障害は、脳卒中、脳炎、髄膜炎など、脳の疾患によって起きる精神障害を伴う。
心身症 心身症(しんしんしょう)は、発症や経過に心理的なものが加わって起こる病気で、気管支喘息、消化性潰瘍、本能性高血圧症、過敏性腸症候群などが代表的な病気である
薬剤の服用 大部分の薬剤で頭痛や頭重感がおこるが、血管拡張剤(降圧剤、偏頭痛治療薬、ニトロ製剤など)に多いとされている。

 

不眠・よく眠れない

疑われる病気 主な症状
環境による不眠 環境による不眠は、雑音、明るさ、暑さ、寒さなど、睡眠にとって不都合な環境が原因となることがある。
精神的ショック 精神的ショックによる不眠は、近親者の重病や死去、失業、失恋などが原因となることがある。
体の不調による不眠 体の不調による不眠は、痛み、かゆみ、咳、頻尿などの症状を伴う。
時差による不眠 時差による不眠は、海外に出かけたときなどに、時差によって睡眠と目覚めている状態のリズムが崩れる。
高齢者の不眠 高齢者の眠りは浅く、目覚めやすい。
神経質性不眠症
不眠恐怖症
神経質性不眠症は、不眠の原因がないのに、「眠れるか」と心配になり、緊張が高まって、益々眠れなくなる。
神経症
ノイローゼ
神経症は、身体的に何も異常が見当たらないのに、精神的な原因によって、精神や体に様々な障害がおきる。
躁うつ病 躁うつ病は、うつ状態とそう状態を併せ持つ病気。
統合失調症 統合失調症は、自閉、幻覚、妄想、異常行動などの症状がでる。
睡眠時無呼吸症候群 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に20〜60秒ほど続く無呼吸状態が繰り返し起こり、無呼吸が終わるたびに、目覚めて不眠となり、激しいいびきをかくことが多い。
薬剤の服用 鎮咳剤、副腎皮質ホルモン剤、覚せい剤、お茶やコーヒーに含まれるカフェインなどで、不眠がおこることがあり、睡眠薬やアルコールなどの禁断症状でもねむれなくなることがある。

 

そう状態のように、はしゃいで調子が高い

疑われる病気 主な症状
単極型躁病 単極型躁病は、自信や希望に満ちて上機嫌、動き回って落ち着きがない、大声でしゃべり続ける、あまり眠ってないのに、疲労感を感じない、次々と考えが浮かんで、すぐ行動に移そうとする。意志にそぐわないことがあると怒りを爆発させるなどの症状が出る。
統合失調症 統合失調症は、自閉、幻覚、妄想、異常行動などの症状がでる。
双極型躁うつ病 双極型躁うつ病は、うつ状態とそう状態を併せ持つ病気。
薬剤によるそう状態 薬剤によるそう状態は、副腎皮質ホルモン剤や抗パーキンソン病薬などの服用によって、そう状態になることがある。

 

物忘れがひどい

疑われる病気 主な症状
アルツハイマー型認知症 アルツハイマー型認知症は、物忘れがひどい、記憶が混乱する、自分のいる場所がわからない、人や物が認識できない、被害妄想、歩行障害、失語などの症状がみられる。
脳血管性認知症 脳血管性認知症は、脳の器質的な障害によって知能の低下が起き、認知症状があっても、人格は比較的保たれているものが特徴的。
老年認知症 老年認知症は、少し前に食事をしたばかりなのに、忘れてまた食べようとするなどの記憶障害がおきる
ピック病 ピック病は、人格が大きく変化する、注意力が散漫になるなどの異常がみられる。
初老期うつ病 初老期うつ病は、40〜60歳代に初めて、うつ状態がおき、不安感や焦燥感、被害妄想、睡眠障害などのほか疲労感、食欲不振、便秘などの身体症状も多い。
甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)は、だるさや脱力感、汗をかきにくい、皮膚が乾燥し、皮膚が冷たい、寒がり、貧血、手足や顔がむくむなどの症状をみる
慢性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしょう)は、脳と中枢神経を包む三枚の髄膜の内、最も外側にある強い膜と、その内側にあるくも膜の間で出血による頭痛、吐き気、嘔吐、麻痺、物忘れなどが現れ、壮年から老年の男性が多い
アルコール依存症 アルコール依存症は、アルコールを飲まないと手の震えや不眠、イライラ、発汗、幻覚などの禁断症状が現れる
薬剤の服用 大部分の薬剤で頭痛や頭重感がおこるが、血管拡張剤(降圧剤、偏頭痛治療薬、ニトロ製剤など)に多いとされている。

 

幻想や妄想がおきてくる

疑われる病気 主な症状
統合失調症 統合失調症は、自閉、幻覚、妄想、異常行動などの症状がでる。
アルコール依存症 アルコール依存症は、アルコールを飲まないと手の震えや不眠、イライラ、発汗、幻覚などの禁断症状が現れる
薬物依存症 薬物依存症は、アヘン、コカイン、覚せい剤、睡眠薬などでおき、無気力状態になり、使用を中止すると、幻聴など禁断症状が現れる。
薬剤の服用 覚せい剤や麻薬による中毒、シンナーの使用などが原因となることがある。
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