尿路結石ができる腎臓・尿管・膀胱・尿道の症状と治療法

結石が出来る場所

尿路結石は腎盂や腎杯にカルシウムやリン・尿酸などの結石ができるのが腎結石、その石が腎臓から落ちて尿管で留まると尿管結石、その結石が膀胱に降りてくると膀胱結石、さらに尿道に落ちてくると尿道結石といい、それぞれの症状と治療法です。

腎盂や腎杯にカルシウムやリン、尿酸などの結石ができる腎結石

腎盂や腎杯にカルシウムやリン、尿酸などの結石ができる腎結石

 

受診科

泌尿器科

 

原因

腎結石のはっきりした原因は不明ですが、腎盂や腎杯にカルシウムやリン、尿酸などの結石(石)ができるものです。

 

症状

背中や腹に刺すような痛みから鈍痛があり、身体を動かすと更に痛み、血尿が出る場合もあります。尿管に結石が詰まると水腎症になります。

 

治療

結石が5ミリ以下と小さい場合は、自然に尿管を通って排出されることが多いので、
大量に水を飲むことや点滴で、身体に水分を多量に摂取して、尿の量を多くし尿管から排出させます。大きい結石の場合は、体外から衝撃を与えて破壊して排出しますが、排出できなときは手術をします。

 

腎臓からの結石が落ち尿管で留まっている尿管結石

原因

尿管結石は、尿管に結石があることですが、一般的には腎臓からの結石が落ちてきて、尿管で留まっているものです。

 

症状

腎結石と同じです。

 

治療

腎結石と同じです。

 

尿管に出来た結石が膀胱に降りてくる膀胱結石

原因

膀胱結石は、結石が膀胱に出来るほか、尿管に出来た結石が膀胱に降りてくるものです。
膀胱で結石ができるのは前立腺肥大や膀胱頸部硬化症、尿道狭窄あるいは膀胱内異物などが原因です。

 

症状

排尿痛、頻尿がおきたり、血尿が出たりするほか、尿がとぎれたりします。
膀胱結石は膀胱炎の原因にもなります。

 

治療

膀胱結石ができる原因となる病気の治療をして、外部から結石を破壊したり、手術をして結石を嫡出します。

 

膀胱結石が尿道に結石が降りてきた尿道結石

原因

尿道結石のほとんどは、膀胱結石が尿道に結石が降りてきたものですが、尿道のみに結石ができることもあります。男性の方が女性より尿道が長いので、男性のほうが発症率が高いのです。

 

症状

急に排尿中に尿が出なくなって尿道が痛みます。
結石が膀胱の近いところにある場合には肛門の近くまで痛むことがあります。

 

治療

自然に排出しない場合には治療が必要で、結石の大きさや形、結石のある場所によって、治療の方法が異なります。


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