赤血球数・ヘモグロビンと白血球の検査で判明する病気

血液一般検査

赤血球の数が減ると、酸素を運ぶ能力が衰えて貧血になったり、命の危険が出てきます。貧血の程度は血液中のヘモグロビンの量で判断します。白血球の異常な増加は、身体が細菌感染や炎症をおこしているというサインです。

赤血球数・ヘモグロビンと白血球の検査

赤血球数の検査

赤血球数

赤血球は身体の組織細胞に酸素を運び、二酸化炭素を取り除く役目をしています。

 

赤血球の数が減ると、酸素を運ぶ能力が衰えて貧血になったり、命の危険が出てきます。

 

血液検査は自動分析機で行うため、ヘモグロビン、白血球、血小板などと同時に測定され、赤血球の寿命は120日とされています。

 

赤血球の正常値

男性:450万〜510万
女性:400万〜450万

 

判明する病気

貧血、胃潰瘍、白血病、多血症

 

正確な診断のため何度か検査します。

 

ヘモグロビンの検査

ヘモグロビン

貧血は、ヘモグロビンという赤血球中の血色素の減少が原因で、貧血の程度は血液中のヘモグロビンの量で判断します。

 

ヘモグロビンの正常値

成人男性:13〜18g/dl
成人女性:12〜16g/dl

 

判明する病気

貧血、多血症

 

貧血と診断されたら、貧血の種類を調べるための精密検査が行われます。

 

白血球の検査

白血球の検査

白血球は、体内に細菌やウィルスが侵入したとき、それと戦うために数を増やし、細菌たちを無害化する働きをします。

 

白血球の異常な増加は、身体が細菌感染や炎症をおこしているというサインで、何らかの原因で白血球が減少すると、細菌やウィルスに侵されやすくなり治療が必要となります。

 

血液1立方ミリあたりの白血球数を調べて病気の診断をします。

 

白血球の正常値

成人の男女:4000〜8000個

 

判明する病気

白血病、再生不良性貧血、肺炎、胆のう炎、腹膜炎など炎症性疾患、血液疾患

 

白血球数が正常値より少し多い程度ならそれほど心配ではありませんが、
2万個以上などと、異常に多い場合や、2000個以下と少ない場合は、白血病などの危険な病気である疑いもあるため、その後、入院して骨髄検査などを受ける必要があります。

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