総コレステロール検査は、動脈硬化や心臓病などの診断、および病気の進み具合のチェックのために欠かせない検査です。
コレストロールは細胞膜の成分として大変重要な脂質で、性ホルモンや胆汁酸、副腎皮質ホルモンを作る材料にもなります。
しかし、コレストロールが多すぎると、動脈硬化などを起こしやすくなり、肝機能が悪いと低値になります。
130〜220 mg/dl
動脈硬化、ネフローゼ症候群、糖尿病、肝硬変
総コレステロール検査が高くなると、動脈硬化の危険因子として重要です。
コレステロール値は年々高くなっており、コレステロール値は、バター、牛の霜降り肉、豚ロース肉などの動物性食品を食べ過ぎると高くなります。
逆に、きのこ、大豆製品、いわし、さば、海藻類、果物などは血中のコレストロール値を低くする効果があります。
コレステロールのうち、HDLコレステロールは、善玉のコレステロールと言われており、数値が高いほど、動脈硬化になりにくく、一方、LDLコレステロールは、悪玉コレストロールと言われて、動脈硬化の原因となります。
LDLコレステロール:55〜130 mg/dl
HDLコレステロール:男性 30〜80 mg/dl、女性 35〜85 mg/dl
動脈硬化、高脂血症
総コレステロールの数値が高くても、このHDLコレステロールの数値が高ければ、問題がない場合もあります。
中性脂肪は、トリグリセライド(TG)とも言われます。
血液中の中性脂肪が増えすぎると、コレストロールと同様、動脈硬化を引き起こす原因となります。中性脂肪検査は、動脈硬化防止のためには必要不可欠です。
50〜150 mg/dl
食後: 220mg/dl 以下
動脈硬化、肥満症、糖尿病、アルコール性肝障害、クッシング症候群
検査前日の食べ過ぎや飲酒は、検査に大きな影響を与え、特に食後は高値となります。