RAテスト・CRP検査と抗核抗体検査で判明する病気

免疫・血清学的検査

RAテストは、慢性関節リウマチをチェックする重要な検査で、CRP検査は炎症性疾患の活動性や重症度、病気の予後などを知るために大切な検査で、抗核抗体検査は、診断および治療経過を知るうえで重要な検査です

関節リウマチの検査

RAテスト

RAテスト

RAテストは、慢性関節リウマチをチェックする重要な検査です。

 

検査は、γ-グロブリンという血清たんぱくを吸着させた試薬を受診者の結成に混ぜ、その凝集反応で血清中のリウマトイド因子を調べるものです。

 

検査結果は、陰性、弱陽性、陽性の3つに分けられます。

 

RAテストの正常値

陰性

 

判明する病気

慢性関節リウマチ、膠原病、自己免疫性肝炎

 

陽性反応が出たら、どこかに免疫異常があるということです。
ただし、陰性だからといって100%大丈夫というわけではありません。
リウマトイド因子は、定量法でも調べられるようになっており、他の検査結果と総合して病気を判断することになります。

 

CRP検査

CRPは、体内に急性の炎症や組織の損傷を起こす病気があるときに、血清中に増加するタンパクの一種です。

 

CRP検査は、特定の病気の診断ではなく、炎症性疾患の活動性や重症度、病気の予後などを知るために大切な検査となっており、検査方法としては毛細管法が一般的です。

 

CRP検査の正常値

陰性

 

判明する病気

慢性関節リウマチ、細菌感染症、心筋梗塞、癌、白血病、肺炎、結核

 

血液検査、X線検査なども同時に行い、正確な診断ができます。

 

抗核抗体検査

膠原病、自己免疫性肝炎などの自己免疫性疾患の多くは、抗核抗体が陽性であり、
抗核抗体検査は、診断および治療経過を知るうえで重要な検査です。

 

抗核抗体検査の正常値

定性検査:陰性
定量検査:20未満

 

判明する病気

全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、自己免疫性肝炎

 

抗核抗体はたくさんある自己抗体の一つです。
自己免疫性疾患が疑われる時には、抗核抗体のほかに、抗DNA抗体、抗RNP抗体など、いくつかの抗体が同時に測定されます。

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