HBs抗原・抗体・HCV抗体・HIV抗体検査で判明する病気

免疫・血清学的検査

HBs抗原・抗体検査は、肝炎ウィルスに感染しているかどうか調べるための検査で、HCV抗体検査は、C型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを検査します。HIV抗体検査はエイズ(後天性免疫不全症候群)に感染しているかどうかを調べる検査です。

肝臓の病気とエイズ検査

HBs抗原・抗体検査

HBs抗原・抗体検査

HBs抗原・抗体検査は、肝炎ウィルスに感染しているかどうか調べるための検査です。

 

HBs抗原検査で陽性になると、B型肝炎ウィルスに感染しているとみられますが、必ずしも病気ではありません。

 

一方、HBs抗原ではなく、HBs抗体検査結果で陽性と判断された場合には、B型肝炎ウィルスには感染していません。

 

判明する病気

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん

 

GOT、GPTなどの肝機能検査の結果は正常数値なのに、HBs抗原は陽性ということもありますから、その場合には肝臓の専門医と相談してみることです。

 

HCV抗体検査

HCV抗体検査は、C型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを検査します。
C型肝炎ウィルス(HCV)に感染しているか、もしくは以前に感染したことがある場合に陽性となります。

 

血液中にウィルスがいるかどうかは、HCV-RNA検査をします。

 

判明する病気

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん

 

C型肝炎は慢性化しやすいので、感染が疑われたら、早期に治療を受けるべきです。

 

HIV抗体検査

HIV抗体検査は、エイズ(後天性免疫不全症候群)に感染しているかどうかを調べる検査で、
エイズは人間の免疫機能を破壊し、やがては死に至ります。

 

エイズウィルスは血液や尿などを通じて体内に侵入し、2〜7年の潜伏期間を経て発症し、
検査法には酵素抗体法、間接蛍光抗体法、ウェスタンプロット法などがあります。

 

HIV抗体検査の正常値

陰性
(酵素抗体法で2回以上、間接蛍光抗体法、ウェスタンプロット法で陽性と出れば感染者)

 

判明する病気

エイズ

 

エイズへの感染防止のため、かみそりや歯ブラシの共用を避け、血液や体液が付着した場合は石鹸でよく洗います。また、陽性と診断された場合は、不摂生を避け、むやみに体力を低下させないようにすることが大切です。

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