小児科・眼科
子供がかかる目の病気でもっとも多いものです。
結膜炎には細菌性とウィル性があり、どちらでも、家族から子供に移ることが多いので、家族の衛生管理が大事です。
感染性のものでは、細菌性とウィルス性結膜炎があります。
細菌性結膜炎では、瞼の裏の結膜が充血して赤くなって目ヤニや涙が出るようになります。
ウィルス性の結膜炎としては、流行性角結膜炎(はやり目)のように発熱してから、目が赤くなって移りやすい急性出血性結膜炎や、プールでよく感染し、発熱後、喉が痛くなり目が真っ赤になる咽頭結膜熱(プール熱)などがあります。治療が遅れると視力障害を残す場合もあります。
角膜が損傷して細菌感染がおきて充血します。
空気に触れる部分が白くただれたり、深くえぐれたりするものが、角膜潰瘍です。
角膜炎は、失明の危険が高いので抗生物質で治療します。
瞼の淵に炎症をおこします。
まつ毛の根元にブドウ球菌などの細菌が入って感染するものが多いようです。
慢性になりやすいので、よく洗顔して瞼を清潔に保つことが予防になります。
赤ちゃんの白目が赤く、いつも涙を流しているときは逆さまつげを疑います。
角膜を傷つけないうちに眼科の医師の診察を受けてみましょう。
斜視は、ものを見るときに、両目で同時に見られず、1つ目の視線が対象物からはずれているものです。
両方の目でみなければ、見ている対象が立体的なものとしてみることができません。
子供は両目で見て立体化する能力を徐々に身につけていくのですが、
斜視の場合には、その部分に障害があるので、訓練するか手術をする必要があります。
弱視は原因がないのに視力が上がっていかない病気です。
新生児の視力はゼロ台ですが、12歳くらいまでに視力は1以上に進みます。
成長段階で障害があると、弱視になるので早期発見が必要になります。
近視・遠視・乱視などを屈折異常といいます。
乳幼児は、大人よりも遠視の場合が、成長するにしたがって近視が多くなってきます。
この屈折異常があると、ものを見るときに、目を細めたりします。
遠視あるいは乱視が強いと、遠くのものも近くのものも見えにくく、特に近くのものは見えにくいのです。
乱視が強いと物を見ると首をかしげる傾向があります。
未熟児に良く起こる目の病気で、乳児の失明の大きな原因となります。
新生児でも毛細血管が網膜の隅々まで張り巡らされているのですが、
未熟児の場合は、毛細血管が末端まで行き届いていないのです。
網膜症をおこすと、毛細血管の末端のほうが破壊されて出血や混濁が現れます。
悪化すると、網膜剥離が起きて極端な視力の低下がおきます。
未熟児には保育器の中で酸素を与えますが、それが原因となることがわかってから、多量の酸素の供給を控えるようになり、病気そのものは減っています。
しかし、眼底検査を怠ると、知らず知らずのうちに病気が進みます。
病変そのものは、早く進行するので、未熟児の場合は検査を必ず行いましょう。