トキソプラズマ症・アニサキス症・糞線虫症の症状と治療法

寄生虫の病気

豚肉や鶏肉からトキソプラズマの原虫が感染するトキソプラズマ症、アニサキスという線虫を食べた魚介類から感染するアニサキス症、田んぼにいる糞線虫の幼虫が皮膚から入り感染する糞線虫症の症状と治療法です。

豚肉や鶏肉からトキソプラズマの原虫が感染するトキソプラズマ症

豚肉や鶏肉からトキソプラズマの原虫が感染するトキソプラズマ症

 

受診科

内科

 

原因

トキソプラズマ症は、動物の便や豚肉や鶏肉に含まれているトキソプラズマの原虫が感染する病気です。

 

症状

通常は無症状なのですが、症状が現れる場合は、発熱、発疹、脳脊髄膜炎、リンパ節炎、脈絡網膜炎、肺炎などが起きる場合があります。
妊娠している人が発症すると、早産や流産の原因ともなります。

 

治療

ピリメタミンとサルファ剤を内服します。

 

アニサキスという線虫を食べた魚介類から感染するアニサキス症

原因

アニサキスという線虫を食べた魚介類を、人が生で食べると、胃や腸に潰瘍性の好酸球肉毛腫が発生します。刺身の好きな日本人には多く発症します。

 

症状

アジやサバ、イカなどを生で食べてから、数時間で激しい腹痛や嘔吐がありますが、
やがて治まり、10日ほどで胃壁や小腸に好酸球肉毛腫ができます。

 

治療

初期なら内視鏡で虫を摘出しますが、好酸球肉毛腫ができても自然に治ります。

 

田んぼにいる糞線虫の幼虫が皮膚から入り感染する糞線虫症

原因

はだしで田んぼに入ったりすると、田んぼにいる糞線虫の幼虫が皮膚から入り、
小腸で成虫になり繁殖して、糞線虫症を発症します。

 

症状

食欲不振や下痢や粘膜状の血便のほか、貧血やむくみが現れます。

 

治療

チアベンダーゾールを服用します。


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