眼科
目を動かす筋肉あるいは神経が麻痺して、眼球がすんなりと動かせなくなるものです。
原因としては、生まれつきと、交通事故などの怪我や腫瘍、炎症、糖尿病などの病気によるものの他、目そのものの病気や脳や神経など目に直接かかわる部位の病気があります。
眼球が動かなくなるだけでなく、目の位置がずれて斜視の状態になります。
最初は歩くときに、めまいがすることがありますが、だんだん見るものが二重に見えてくるようになります。
原因となる病気がある場合は、その病気の治療をします。
神経や筋肉の炎症の場合や、重症筋無力症のときは薬物療法をします。
原因や症状によっては手術を行って二重に見えるのを防ぎます。
物を見ていると視野のどこかに、チラチラと光が現れるものです。
脳の血管が痙攣しておきるものと考えられています。
光が現れるとともに、頭痛がおきます。この頭痛は片頭痛のタイプです。
数分から数十分で自然に治りますが、放置していると何度もおきます。
脳の血管に形態異常などがあればその治療をします。
また、血管に異常がなければ、心身に負荷が、かからないように生活に注意します。
血管に異常がなくても症状がおきるものは、血管が痙攣しているのが原因ですから、
症状が現れたら、血管拡張剤を使用し、頭痛が治らない場合は血管収縮剤を使用します。
先天的に色に対する識別が困難なものです。
特に緑や赤の色への感覚が弱いものが多くみられます。
色の識別ができなくなります。
色覚異常の中でも、区別がほとんどできないのが色盲で、区別しにくいのが色弱です。
有効な治療法というのはありませんが、軽度ならそれほどの支障はありません。
まつ毛の根元に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して発生するのが「ものもらい」です。
細菌は不潔な環境や、栄養のバランスが悪いことから感染します。
赤く腫れて痛み、化膿し、いじると炎症が広がって治りにくくなります。
初期炎症を抑えるためには冷やすというのが有効な処置ですが、
膿が出てしまうと治るものの、膿が出ないときは切開して出します。
まつ毛が外でなく眼球の方を向いている状態です。
ほとんどは生まれつきで、乳児では数割がさかさまつ毛の状態で、角膜を傷つける場合もあります。
まつ毛が結膜や角膜に触れるので、痛みがでます。
目をこすったり、しきりに、瞬きをしたり、目やにが多く出たりします。
症状が軽ければ自然に治りますが、角膜を傷つけるようなら手術で調整します。
まぶたの裏には、分泌液を出す瞼板腺(けんばんせん)という管がありますが、
この出口が詰まって、まぶたに炎症をおこすものです。
まぶたを抑えると、ぐりぐりする感じがしますが痛みはありません。
細菌が感染しなければ、腫れたり傷んだりすることはありません。
自然に治ることが多いのですが、ぐりぐりが大きくなったものは手術で切開します。