脳卒中・脳出血・脳梗塞予防に食生活と日常生活で成人病予防

脳卒中・脳出血・脳梗塞の予防法

心臓の表面を取り巻く動脈からの血液が不足したりした場合に、狭心症や心筋梗塞がおこります。狭心症や心筋梗塞は突然死をもたらす原因となります。現代病である心臓病は日ごろから予防することが重要です。

脳出血と脳梗塞がある脳卒中

脳出血と脳梗塞がある脳卒中

脳の動脈が破れたり詰まったりすると、血液の循環に障害がおこり、脳の働きが低下したり停止したりするため、運動機能や言語機能が麻痺したり、呼吸中枢に障害がおこって生命に危機が起きるのが脳卒中です。

 

脳卒中の起こり方
  • 脳出血:脳動脈が破れて脳の中に出血するものです
  • 脳梗塞:脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、脳の組織が死んでしまいます

かつては、日本人の死亡原因のトップでしたが、現在は癌、心臓病の次となっています。

 

脳梗塞は増加傾向

それは、救命救急医療の進歩で死亡率が低くなっただけで、発生率自体が低くなったわけではないのです。むしろ、脳梗塞は、増加傾向で、生命は取り留めても後遺症や、回復のためのリハビリをする必要があるのです。

 

若い世代でも起こる脳卒中

脳卒中は高齢者の病気というイメージがありますが、40歳代、50歳代と比較的、若い世代でも発症します。働き盛りで生命を失えば、残された家族の負担は大変なものです。

 

脳卒中の原因

脳卒中の原因で一番なものは高血圧です。
高血圧症状があると、いつも動脈に高い圧力がかかり、脳の細い動脈が疲労して突然、出血します。

 

脳卒中の原因

脳梗塞では心筋梗塞などの心臓疾患などが原因となることもあり、心臓から血栓が血液で脳に運ばれて、脳の血管を詰まらせることがあるのです。

 

脳梗塞は動脈硬化による血管の狭窄や閉塞が原因でおこることが多いのですが、その動脈硬化の多くは高血圧、高脂血症、糖尿病などです。

 

過去には、脳出血が多く、脳梗塞が少なかったのですが、最近では逆に脳出血より脳梗塞が増加しているのです。これは、高血圧予防が進んで、脳出血を減らし、心臓病が増えることで、脳梗塞を増やしていると言われています。

 

脳卒中を食事と運動で予防する

脳卒中を予防するためには、高血圧を予防するのが最良です。
そのためには、食事に気を付け、運動不足にならないように注意する必要があります。

 

塩分を減らす

塩分を減らす

食事で一番気を付けなければいけないのは、塩分を摂りすぎないようにすることです。食塩は必ず、1日8グラム以下に控えます。

 

普段食べているものには意外に食塩がたくさん入っています。たとえば、食パン1枚でも0.8グラム入っていますし、ラーメンは1杯で7グラムも入っています。8グラムといっても、塩分を測って食事するのは無理でしょうから、減塩のためのやれることをやりましょう。

  • 汁物は薄味にするか2杯飲んでいたら1杯にし、1杯飲んでいたら半分にする。
  • 麺類は汁を全部飲まずに半分残す。
  • 漬物は浅漬けを1日小皿1杯にする。
  • 塩や醤油の代わりにレモンや酢などで味付けする。
  • 減塩食品を探して使う。

 

食事は腹八分目にする

たくさん食べると肥満を招きますが、肥満は高血圧や動脈硬化をおこし、成人病の原因となり、太っている人が痩せるだけでも血圧は下がります。

 

蛋白質と植物性油をとる

蛋白質と植物性油をとる

蛋白質には、血圧を下げて血管を強くする働きがあり、肉や魚、卵、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品を摂るようにします。

 

注意しなければいけないのは、肉や魚でも脂の多いところは避けることです。動物性脂肪は動脈硬化を促進させるので、油もラードを使わずに、植物性油にします。

 

植物性脂肪は、血液の上昇を抑えてコレステロールを減らす作用があります。

 

カリウム・カルシウムを摂る

野菜、海藻、果物、豆類、小魚を多く摂り、これらの食品には、ナトリウムを排出して、血圧を下げる働きのあるカリウムやカルシウムが含まれています。

 

タバコと酒を控える

タバコと酒を控える

酒はビール1本、またはウィスキーなら水割り1〜2杯程度なら血行を良くしますが、たくさん飲むことによって、ツマミをたくさん食べることになり、ツマミに入っている塩分の摂り過ぎになります。

 

タバコは血圧をあげ、コレステロールを血管に沈着させたり、動脈硬化の原因となるので控えましょう。

 

運動不足にならないようにする

運動すると、血流量が増えて、余分なコレステロールを排除したり、血管そのものを柔軟にして、高血圧の予防になりますが、逆に運動不足になると、血管が細くなって高血圧や動脈硬化が起こりやすくなります。

 

運動不足にならないようにする

高齢になるにつれて、運動不足になる傾向がありますが、大した運動でなくても、毎日あるいは1日おきに定期的に運動するよう心がけます。ジョギングや体操、ウォーキングといった手軽なもので十分です。

 

忙しい人は、車に乗っていても目的地の少し前で降りるとか、ビルの中ではなるべく階段を使うなど、生活の中に上手に運動を取り入れる工夫が必要です。

 

高齢者には脱水に注意

高齢者は喉が渇いたと感じにくいもので、身体は脱水気味でも、自分ではわからないのです。

 

脱水が起こると、血液が濃縮されて粘り気が多くなり、脳の細い血管が詰まりやすくなるので、汗をかいたら、水を飲むようにしましょう。

 

ストレスや刺激を避ける

脳出血の発作は、昼間の活動中に起こりやすいものです。
疲労が蓄積された状態での会議中などに、発作例がたくさんあり、睡眠不足や疲労を避けて、余分なストレスを受けないように、気分転換やリラックスを心がけましょう。


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