動脈硬化予防に食生活と日常生活で成人病予防

動脈硬化の予防法

動脈硬化になると、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、あるいは脳卒中などの合併症を起こしやすくなります。動脈硬化は体質と加齢で進行しますが、ほかにもその進行を速くする危険因子がたくさんあります。

動脈硬化の予防には危険因子をいかに解消できるか

動脈硬化の予防には危険因子をいかに解消できるか

 

動脈は高い圧力に耐えて、酸素や栄養素の含まれる血液を全身に送るため、弾力性に富み、簡単には詰まったり破れたりしないのですが、様々な原因で、もろくなったり内径が狭くなったり、ひどい場合は破れたりすることがあります。

 

動脈硬化になると、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、あるいは脳卒中などの合併症を起こしやすくなります。動脈硬化は体質と加齢で進行しますが、ほかにもその進行を速くする危険因子がたくさんあります。

 

高血圧、運動不足、肥満、糖尿病、高尿酸血症、高脂血症、多血症、タバコ、A型性格などで、こういう危険因子が多いほど動脈硬化の進行は早く、合併症を予防するには、この危険因子を減らすことが大事です。

 

また、この危険因子は先天的なものというよりは、食事習慣などの日常生活に潜んでいるものなので、日常生活を振り返ってみて、危険因子があれば取り除いていくことが必要です。

 

コレストロールの影響が大きい

動脈硬化は、このほかにコレステロールの影響が大きいこともわかっており、コレステロールは動物性脂肪の一種で、細胞の構成成分となったり、ホルモンの成分となっていて、人体には一定量が必要な栄養素です。

 

さらにコレストロールには、動脈硬化を予防する善玉コレステロール(HDL)と、動脈硬化を促進する悪玉コレステロール(LDL)があり、善玉コレステロールが少ないと、動脈硬化になりやすいことがわかっています。

 

動脈硬化を予防する食事の注意

動脈硬化の予防には食事が大きく関係しており、栄養バランスの良い食事をして、動脈硬化の危険因子を減らすことと、食事で肥満を解消することの両面が大事です。

 

肥満を解消する

肥満を解消する

肥満の人は高血圧の人が多く、高血圧でなくても、なりやすい傾向があります。

 

しかも、肥満は糖尿病や高脂血症と密接な関係があるので、肥満を解消することで、動脈硬化の症状を軽くしたり治したりすることができます。

 

そのため、1日の摂取カロリーは男性で1400〜1800キロカロリー、女性で1200〜1600キロカロリーが適量となり、通常の場合の2割減です。

 

蛋白質と植物性油をとる

蛋白質と植物性油をとる

蛋白質には、血圧を下げて動脈硬化を予防する働きがあります。
とくに大豆などの植物性たんぱく質には、アルギニンという動脈硬化を予防する物質が含まれています。

 

また、動物性脂肪は、悪玉コレストロールを増やすことになるので、余分なコレステロールを減らす作用のある植物性脂肪を摂るようにします。とくにリノール酸で作られたマヨネーズや調理油には、植物性脂肪が多く含まれています。

 

繊維質の多いものを摂る

食品の繊維質には、腸が悪玉コレステロールを吸収するのを抑える働きがあります。
また、海藻やコンニャクに含まれる繊維質は、動脈硬化を防ぐ作用が大きいとされています。

 

糖分と塩分の摂りすぎにも注意

糖分と塩分の摂りすぎにも注意

糖分を1日30グラム以上とると、中性脂肪が増えて、
動脈硬化を促進する可能性があります。

 

菓子などは控え、また果物でも果糖(糖分)を多く含むものがたくさんあるので食べ過ぎに注意します。

 

塩分の摂りすぎは、高血圧を引き起こし、それが動脈硬化につながります。血圧の高い人は、塩分を1日8グラム以下に控えます。

 

カリウム・カルシウムを摂る

野菜、海藻、果物、豆類、小魚を多く摂り、これらの食品には、ナトリウムを排出して、血圧を下げる働きのあるカリウムやカルシウムが含まれています。

 

嗜好品と運動

タバコと酒を控える

タバコと酒を控える

タバコは大きな危険因子の一つで、特に高血圧や糖尿病、高脂血症など動脈硬化の危険因子を持っている人は危険です。

 

タバコは血管を収縮させたり、コレストロールの沈着を促進したりして、動脈硬化を早める作用があるので、危険因子を持っていれば、それを促進してしまう可能性があるのです。

 

酒はビール1本、またはウィスキーなら水割り1〜2杯程度なら、善玉コレステロール(HDL)を増加させるので、動脈硬化の予防になるのですが、飲みすぎになると、有害になります。

 

特に高血圧が進んだ人が飲みすぎを続けていると、脳卒中を起こしやすくなり、糖尿病のある人には酒のカロリーは重要な問題です。アルコールをたくさん飲めば、ごはんをたくさん食べたことと同じくらいのカロリーになります。

 

運動不足にならないようにする

運動不足にならないようにする

運動すると、心臓の拍動が高まり、血流量が増して、一時的に血圧が高くなりますが、血管の弾力性の維持には役立ちます。しかも運動には善玉コレステロール(HDL)を増やす作用があります。

 

ただし、運動はたまに激しくするというのではダメで、少しでも毎日続けることが大事で、日々の生活の中で、少し脈拍が増えるような運動をするように心がけます。

 

ストレスや刺激を避ける

ストレスは、血圧をあげたりコレストロールを増加させます。

ストレスや刺激を避ける

ストレスをためないように運動や趣味で発散するのが一番よいのですが、性格によってストレスをためやすい人などいますので注意が必要です。

 

特にA型性格の人は注意してください。
A型は良く言えば行動的ですが、逆にイライラしやすい人です。

 

話し方がとても早く、常に動き回って、食事するのも早く、のんびりしているが、とても嫌なタイプです。まさに仕事人間といっても良いくらいです。

 

このような人は気持ちをゆっくり持つように心がける必要があります。


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