皮膚科
白皮症は皮膚や毛が白くなるものですが、遺伝性疾患で、先天的にメラニン色素合成能力に異常があることが原因です。
皮膚や毛髪、眉毛が白くなり、目の虹彩がピンク色になるものです。
皮膚だけ白くなる症状と、髪の毛や眉毛と両方、白くなる場合があります。
特に治療法というのはないのですが、日光皮膚炎や皮膚がんの予防のために、
日焼け止めやサングラスの使用が必要となります。
表皮母斑は、褐色のアザが出てくるのですが原因ははっきりしません。
生まれつきの場合と、小児期になってから現れる場合があります。
境界線がはっきりしたザラザラしたアザで盛り上がりがあります。
列序性母斑は並んでアザが現れ、それに痒みがあれば列序性苔癬様母斑です。
母斑そのものの皮膚を切除します。
脂腺母斑の原因は不明ですが、生まれつきです。
出生したときは脱毛症のように見え、手のひらの大きさの境界がはっきりしたアザで、
平らに盛り上がっていますが、だんだん表面は凸凹になってきます。
成長するとともに皮膚がんに変わることが多いので切除します。
尋常性白班の原因はわかりません。
大きさも形もバラバラな白斑が拡大していきますが、痒みや痛みはありません。
紫外線の吸収効果があるような薬物を使用したり、紫外線照射をすることを長く続けます。
リール黒皮症は、体質の問題もありますが、その他に、化粧品の成分や衣類の色素など、生活環境のアレルギー性接触皮膚炎を起こすことが影響します。ほとんどが女性に発生します。
顔面や目の周囲、まぶたや顎、側頸部、首や手足など、広い範囲に痒みを伴う色素沈着が現れます。
アレルギー反応をおこす原因をはっきりさせて、その原因となるものを避けるようにすれば、数年で治りますが、対症療法としては副腎皮質ホルモン剤を使用します。
丹毒は、傷口から連鎖球菌や溶連菌などに感染して真皮に炎症がおきるものです。
境界のはっきりした赤く硬い腫瘍ができ、痒みや痛みがあり、リンパ節も腫れ、
頭痛や発熱を伴うこともあります。
高齢者に多い病気ですが、乳児に現れる場合は腹部、小児では頭や手足によく現れ、
成人では水虫をきっかけにして下肢によく現れます。腎炎を合併することもあるので注意が必要です。
安静にして抗生物質を使用すれば数日で完治しますが、
水虫がきっかけになった丹毒は再発して癖になりやすい病気です。