皮膚科
尋常性疣贅は、ウィルスの一種が皮膚に感染して、イボができるものです。
直径1センチ以下のイボが手や足の甲にや指などに出来ますが、
顔や首に出来る場合もあります。
魚の目と間違えやすく、同じ場所に複数集まってできることもあります。
ハト麦からできたヨクイニンを長期内服します。
最近では液体窒素凍結療法やレーザーを使う療法が一般的になっています。
青年性扁平疣贅は、ウィルスの一種が感染することで出来るイボです。
多くは青年の顔に出来ますが、児童にも発症する場合があります。
直径5ミリまでの、円形の肌色または褐色の盛り上がった発疹が複数できます。
丘疹が赤くなって皮膚がむけてくれば自然に完治します。
治療はハト麦からできたヨクイニンを長期内服します。
最近では液体窒素凍結療法やレーザーを使う療法が一般的になっています。
老人性疣贅は老人性のイボと言われ、皮膚が老化するイボで良性の腫瘍です。
60歳代の人の8割には、このイボが見られます。
頭、顔、胸、背中などに、黒褐色のイボが現れ、大きさは1〜2cm位ですが、
もっと大きくなることもあります。
通常は治療の必要はありませんが、悪性のイボと紛らわしいときは、医師の診断をしたほうが良いでしょう。悪性でも良性でも取りたい場合は手術で切除します。
リンゴ病は、頬がリンゴのように真っ赤に腫れるのでリンゴ病とも言われ、
原因はパルボウイルスの感染で発症するとされており、3歳以上の幼児や児童がよくかかる病気ですが、1度かかれば免疫ができて二度とかかりません。
感染して2週間以内で、頬に発疹が現れて、頬が赤くなります。
発疹は、数日で首や腕などにも現れ、発熱や筋肉痛を伴うこともあります。
成人の場合は頭痛や胃腸障害が伴うこともあり、発疹は3〜5日後がもっともひどく、
熱を持った感じになります。
放置していても、頬の発疹は1週間ほどで消え、一時的に治っても一か月ほどは、
日光を浴びたり、入浴をきっかけにしても再発しやすくなります。
特に治療の方法はなく、かゆみ止めや解熱剤などで対症療法をします。
中毒疹は体内に入ってきた異物によって障害がおき皮疹がおきるものです。
原因としては食品からの異物が多く中毒疹と言いますが、薬物によるアレルギーで起きるものを薬疹といいます。
紅斑、丘疹、水疱、じんましんなどが現れます。
全身に現れる場合、同じ部位に繰り返し現れるものなど、症状は様々です。
薬疹の場合には重症のものがあり、唇や目、皮膚のただれがあり、
血尿が出た場合には生命にかかわります。
原因となる病気がある場合には、その治療を優先しますが、
薬剤によっての発症の場合は、すぐその使用を中止し、
薬剤は内服直後よりも1〜3週間連用した後が多いので注意してください。
治療としては、副腎皮質ホルモン剤を使用し、さらに重症の場合は入院治療します。
放射線皮膚炎は、X線や放射線物質などを浴びることでおきる皮膚の異常です。
一時的に大量の放射線を浴びると急性でおきることがあります。
また、長年にわたって、放射線を扱う職業に従事している人たちには、
慢性放射線皮膚炎が発生する危険があります。
急性のものは、紅斑、水疱、潰瘍などが現れます。
慢性の場合は、色素沈着や皮膚萎縮が現れ、かなり経過してから皮膚がんになることもあります。
急性の場合は軟膏を使用して、慢性の場合には抗生物質の軟膏を使用するほか、植皮手術をします。