整形外科
脊椎側弯症は、様々な原因で、脊柱がねじれて、だんだん側方に湾曲する病気です。
脊椎側弯症の原因としては、先天的な脊柱の異常や、姿勢の悪さ、脊髄神経や背筋の麻痺などがあります。一番多いのは、原因不明の突発性のもので、成長過程の小中学生によくみられます。
脊椎が曲がったり、後ろに飛び出したり、片方の肩が下がったりしていることで気がつきます。単純に左右どちらかへ曲がるものと、S字のような形で曲がるもので、曲がる部位は胸椎、腰椎、胸椎と腰椎の境目です。
身体の上部で発症すると治療が難しく、重症となると心臓や肺が圧迫されて障害がおきてきます。
早期発見と早期治療が大事です。
装具で矯正したり、側弯症体操をしたりします。
側弯度50度以上の重症の場合は手術しないといけません。
脊柱の内部は筒状になっていて、中を頸椎から仙椎まで脊髄が通っています。
この筒が脊柱管ですが、老化による椎体変性のほか、脊椎分離すべり症や椎間板ヘルニアなどで、狭くなると神経が圧迫されてしまいます。
特に脊柱管には、下肢への神経が分岐する馬尾神経という神経があり、この神経が障害されることが多いので、腰部脊柱管狭窄症ということもあります。中年以降の肥満した男性に多く発症します。
間欠跛行といって、腰痛や坐骨神経痛の症状である下肢の痛みは、座っているときや寝ている状態では症状は出ず、歩くと痛みがでます。
300mから500mほど歩くと痛みが強くなり歩行障害が起きてきますが、5分位座ったり、前かがみ姿勢で休むと痛みがとれます。この症状は下肢の血行障害でも見られるので医師の診断が必要です。
痛みには消炎鎮痛剤、しびれには血流改善薬を使用する薬剤と、
コルセットをつけたり腹筋運動をしますが、症状が思わしくない場合は脊柱管を広くする手術をします。