整形外科
骨粗しょう症は、骨からカルシウムが溶けて骨の質量の低下をおこし、骨が軽石のようにたくさんの穴が開いてしまい、骨折や腰痛を起こすもので、基本的には老化による原因です。
閉経後の60歳以上の女性に多く発症するのは、女性ホルモンの分泌減少によって骨を作る作用が低下してしまうものです。また、男女ともに、老化によって、ビタミンD代謝機能障害がおき、骨の形成ができなくなります。若い日の偏食や運動不足などが一因となっています。
特に背骨が弱くなるので、背骨の痛みや腰痛があり、咳やくしゃみなどで、背骨や大腿骨が骨折したり、また、背骨や腰が曲がったりします。
急性の症状なら消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用して安静にしますが、
慢性になると理学療法をします。
治療のための有効な薬剤はありませんが、カルシウム剤やビタミンD剤を補助的に使用します。
偏平足は、土踏まずを支える筋肉やじん帯の力が弱い、または肥満のために筋肉が伸びてしまったために、土踏まずがなくなってしまった状態です。
長時間の立っている、歩行をすると、足の痛みや疲労、もしくは腰痛がでてきます。
靴に底板を入れて、土踏まずを作る努力をしたり、じん帯や筋肉を強くする運動やマッサージをします。
外反母趾は、足の親指が曲がって、関節の付け根が膨らんでしまう状態をいいます。
靴が足の筋肉を圧迫するのが原因で、高いヒールの靴を履き続けたり、靴を履いたまま長時間立っている職業の女性に多い症状です。
親指の付け根が痛み、炎症をおこして赤く腫れることもあります。
親指と中指の間に板状のものを入れたり、足の筋肉を強化します。
痛みや変形がひどくなった場合は手術するときもあります。
内反足の原因ははっきりしたことは不明なのですが、ほとんどが先天的なもので、
足首のところで足が内側にねじれてしまう病気です。
生まれた時から足が内側へ変形しています。
早期からの治療が必要で、ギブス、靴、装具による各種の矯正をし、思わしくなければ手術します。