気管支喘息の発作はたいがい明け方に突然始まります。呼吸困難がひどくなると座り込まないと息ができなくなります。治療には発作を止めるための対症療法と根本から治す原因療法があります。
痰や咳・喀血する気管支拡張症
気管支拡張症の主な症状は、慢性的に続く咳と痰で、痰の検査で感染原因の病原体を調べます。血痰や喀血する場合もあります。現在は薬品の進歩による手術をしなくても良い場合もあります。
呼吸器内科・外科
気管支の一部が広がってしまう病気ですが、原因については、
解明されていないこともかなりあります。
気管支拡張症は先天性と後天性のものに分けられます。
さらに後天性のものは、特発性気管支拡張症と続発性気管支拡張症の2つのタイプに分かれますが、単に気管支拡張症といえば、特発性気管支拡張症のことを指します。また、副鼻腔炎を伴うこともあります。
気管支内壁の組織に先天的な異常があるために発症した気管支拡張症で、慢性的に徐々に拡張しやすいものです。
気管支拡張症を起こした直接の原因がわからないものに付けられる病名なのです。遺伝的に生まれつきのものと、生後に発生したものとがあります。
成人に多く起こる症状で、肺結核、肺炎、肺がんなどの病気や
肺結核の手術で胸郭形成を行った後に起こったものをいいます。
気管支拡張症の主な症状は、慢性的に続く咳と痰です。
夜間に痰が溜まり、朝起きると咳と共に痰が出てきます。
1日のうちで痰の出る量は午前中に多く、午後になると減っていきます。
拡張部分に細菌が感染すると、痰が液性から膿性に変わり、
量が多くなって、悪臭がすることがあります。
また、発熱や、時には胸痛を伴うこともあります。
細菌感染のもとになる痰を除去することから始めます。
痰の検査で感染原因の病原体を特定し抗生物質の投与をします。
血痰や喀血がある場合には止血剤の投与が必要になります。
現在では薬品の進歩により、手術をしなくても良い場合もあります。