神経内科・脳神経外科
顔面神経麻痺は、怪我、中耳炎、風邪、ウィルス感染、寒冷、出血や腫瘍によっておきる病気です。
最初は耳の後ろが痛むことがありますが、通常は、突然、顔半分が動かせなくなります。
また、目が開いたままになり、閉じようとすると白目になります。さらに、口は麻痺していない方に曲がり、麻痺したほうからよだれがでるようになります。食事をすると、麻痺したほうに食物が溜まってきます。
開いたままの目を保護してから、早めにステロイドホルモンなどの薬剤を使用しますが、マッサージもそれなりの効果があります。
顔面の知覚神経である三叉神経ですが、三叉神経痛は脳から出ている三叉神経の一部の血管が圧迫されて、末梢神経に疼痛を感じます。また、帯状疱疹や腫瘍なども原因となります。
ほとんどが原不明の特発性のもので、俗に顔面神経痛と言われているもので、中年以降の発症が多い病気で、あくびやくしゃみ、寒冷に顔をさらすことがきっかけになることもあります。
突然、顔面に、焼き鏝を当てられたような痛みが数秒から数分間続きます。
痛みは鼻や口の周りが中心ですが、この発作は短期的に繰り返します。
抗けいれん剤を使用すれば治りますが、あまり効果が見られない場合には、麻酔薬で神経の伝達をブロックしたり、手術をしたりします。
舌咽神経痛は、三叉神経痛と同様に毛細血管の神経圧迫、腫瘍などが原因となり発症します。圧迫や炎症がおきる原因はわかっていなく、中年以上の人に多い病気で、くしゃみをしたり、食事をしていたり、話をしているときに発症します。
三叉神経痛と同様に、発作性の激痛が舌の奥や咽頭を中心に襲い、その痛みが耳まで伝わります。さらに、痛みは数分間続いて、収まり、また痛むように、短期的に繰り返します。
抗けいれん剤を使用し、経過が良くないようなら、神経ブロックや手術をします。