風邪はウィルスに感染して起きる場合がほとんどで、対処療法しかありません。気管支喘息は気管支内が狭くなって空気が通りにくくなり、呼吸のたびに苦しくなります。肺炎は病原体が肺の組織に感染して炎症がおきるものです。
消化器の食事療法
胃炎は、胃の粘膜に炎症が発生し、急性と慢性胃炎があります。胃・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の内側粘膜が炎症をおこし、ただれたり剥がれたりします。食事で療法する食事療法です。
胃炎は、胃の粘膜に炎症が発生するもので、暴飲暴食などでおきる急性と、ふだんの食生活が影響している慢性胃炎があります。
1日位は、絶食して胃を休め、2日目は、おもゆやスープなどの流動食にしてからお粥などにします。
【お粥・重湯】【スープ】
症状が良くなっても炎症は残っていますから、薄味で消化の良いものを食べて、胃に負担を与えないようにします。
胃酸の多く胃痛がする人は、コーヒーや炭酸飲料水などを控えます。
逆に胃酸が少ない人は、食欲を増進させるために、香辛料を使い、繊維の少ない食品をたべるようにします。
胃・十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の内側粘膜が炎症をおこし、ただれたり剥がれたりします。
痛みや吐き気があるときは、絶食して流動食から開始します。
症状が落ち着いても、以前の食事に戻らずに、消化の良いものを食べます。
海藻、きのこなど、食物繊維の多いものは、胃や十二指腸に良くありません。
三食を規則正しく食べるようにします。
間をあけて、空腹にすると、粘膜に刺激されるので良くありません。
辛い物や塩分、アルコールは胃液の分泌を促進するので良くありません。
ビタミンAとBとCは、胃の粘膜の状態を良好にします。
キャベツに含まれるビタミンUは潰瘍から粘膜を守ります。
ビタミンA
発育増進、視力増強、皮膚や粘膜を健康に保つ
【レバー・緑黄色野菜】【うなぎ】【卵】【バター】
ビタミンB1
糖質の代謝を助け、食欲、神経を維持する
【豚肉・豆類・ピーナッツ】【うなぎ】【キノコ】
ビタミンC
結合組織生成、アミノ酸の代謝を助け、病原菌の抵抗力をつける
【柑橘類】【芋類】【緑黄色野菜・淡色野菜】
ビタミンU
潰瘍から胃や十二指腸の胃壁粘膜を守る
【キャベツ】