糖尿病と高脂血症の治療を助ける食事療法

糖尿病と高脂血症の食事療法

糖尿病は代表的な成人病で、インスリンの不足、作用不全になると、糖質の代謝が阻害されて、高血糖と尿糖がおこります。高脂血症は、血液中にコレステロールや中性脂肪などが増加した状態です。食事療法と運動療法を行います。

糖尿病の食事療法

糖尿病は代表的な成人病です。
インスリンというホルモンが絶対的に不足したり、作用不全になると、
糖質の代謝が阻害されて、高血糖と尿糖がおこります。

 

また、治療の基本は、カロリーを控えるような食事療法と運動療法です。

 

食事療法のポイント
3食を正しく摂る

食事の量や食事時間が不規則になると代謝に悪影響があるので、いつも規則正しく食べるようにします。

 

バランスのとれた食事

1日に摂取するエネルギーが決まったら、それに合う栄養素の摂取量がきまります。
一般的には、たんぱく質が総エネルギーの20%、糖質が60%、脂質が20%となります。

 

摂取エネルギーを減らす

糖尿病では摂取エネルギーが多いと、インスリンの必要量が多くなるために、追いつかなくなり高血糖がおきます。

 

そのため、摂取エネルギーを減らしてインスリン不足を補います。
摂取エネルギーは、標準体重を基準として1日の活動にどれほどのエネルギーが必要かなどを計算して決めます。

 

食物繊維を多く摂る

食物繊維は食物に含まれる糖質や脂質を体外に排出するので、インスリンの分泌量を減らす効果があります。

食物繊維

腸に影響を与える

腸に影響を与える食物繊維

【ごぼう】

 

ビタミン、ミネラルを多く摂る

ビタミンやミネラルには、糖質、たんぱく質、脂肪の代謝を正常にする働きがあり、
このビタミンとミネラルをたくさん含んだ食品は野菜です。
野菜を毎日300グラム以上は摂るようにします。

 

高脂血症の食事療法

高脂血症は、血液中にコレステロールや中性脂肪などが増加した状態です。
放置しておくと動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞などの血管系の病気の原因となるので、
食事療法と運動療法を行います。

 

食事療法のポイント
脂肪を減らす

食事からコレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品を減らします。
1日の摂取エネルギーの約25%程度にします。

 

食物繊維と植物性たんぱく質を摂る

食物繊維や脂肪の代謝に効果のある植物性たんぱく質を多く摂ります。

食物繊維

腸に影響を与える

腸に影響を与える食物繊維

【ごぼう】

たんぱく質

熱やエネルギーになり、身体組織を作る

牛ひれ肉・鶏ささみ・魚介類・卵・牛乳・大豆製品

【牛ひれ肉・鶏ささみ・魚介類・卵・牛乳・大豆製品】

 

ビタミンEを摂る

植物性油のビタミンEには血管に付着したコレストロールや中性脂肪を排出する作用があり、
青魚(アジ、サバ、サンマ)に含まれるエイコサペンタエン酸は体内の脂肪を分解します。

ビタミンE

脂肪の酸化を防いで老化を防止する

ナッツ類・大豆・胚芽植物油

【ナッツ類・大豆・胚芽】【植物油】

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