急性肝炎と慢性肝炎の治療に食事療法を考える

肝炎の食事療法

急性肝炎は肝臓に発生する急性の炎症でアルコール性やウィルス性のものがあります。肝臓に慢性の炎症があるものが慢性肝炎ですが、急性肝炎が半年以上続いている場合も慢性肝炎です。

急性肝炎の食事療法

急性肝炎は肝臓に発生する急性の炎症です。
その原因は、アルコール性やウィルス性のもので、ウィルス性にはA型、B型、C型、D型、E型があります。

 

食事療法のポイント

急性肝炎は、肝細胞が破壊されるので、栄養をとって、細胞の修復を図ることが大切です。

 

高たんぱく質とエネルギーをとる

発病してしばらくすると、味付けを薄くして高たんぱくの食事をします。
エネルギーも摂る必要がありますが、摂り過ぎて太らないようにします。

 

ビタミンと亜鉛をたくさん摂る

肝臓が正常に働くためには、ビタミンAやB、Cが必要です。
特にビタミンCは、肝炎からの回復を助け、緑黄色野菜からの摂取が効果的です。
亜鉛は肝細胞を再生させる働きがあり、玄米やレバー、牡蠣、ナッツから摂ります。

ビタミンA

発育増進、視力増強、皮膚や粘膜を健康に保つ

レバー・緑黄色野菜うなぎ卵バター

【レバー・緑黄色野菜】【うなぎ】【卵】【バター】

ビタミンC

結合組織生成、アミノ酸の代謝を助け、病原菌の抵抗力をつける

柑橘類いも類緑黄色野菜

【柑橘類】【芋類】【緑黄色野菜・淡色野菜】

亜鉛

肝細胞を再生させる働きがある

牡蠣レバー玄米ナッツ

【牡蠣】【レバー】【玄米】【ナッツ】

 

慢性肝炎

肝臓に慢性の炎症があるものが慢性肝炎ですが、急性肝炎が半年以上続いている場合も慢性とみなされます。慢性肝炎はB型、C型、D型、E型の各ウィルスがおこし、B型が一番多いのです。

 

食事療法のポイント
高たんぱく、高エネルギーと適切な量のカロリーを摂る

肝細胞の回復のために、肉、魚、卵、乳製品などの良質たんぱく質をとります。
カロリーも必要ですが、急性肝炎と同様に摂りすぎて肥満にならないようにします。

 

アルコールや香辛料は控える

肝臓の病気にとって、アルコールや香辛料は良くないので避けるようにしてください。

 

ビタミンとタウリンを摂る

肝臓が正常に働くためには、ビタミンAやB、Cが必要です。
魚介類に含まれるタウリンも肝細胞再生に有効で、イカ、タコ、海老、マグロなどを摂ります。

タウリン

肝細胞再生に有効

イカ、タコ、海老、マグロ

【イカ・タコ・海老・マグロ】

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