肥満症と痩せ・痛風の治療を助ける食事療法

ホルモン・代謝の食事療法

肥満症は、全身に必要以上の脂肪が蓄積されているもので、肥満を放置すると、糖尿病や高脂血症、高血圧症、動脈硬化などが起きやすくなります。痩せは身体の脂肪組織が非常に少ない状態です。

肥満症の食事療法

肥満症は、全身に必要以上の脂肪が蓄積されているものです。
原因は食べ過ぎや運動不足、あるいはその両方が考えられますが、
消費エネルギーより摂取エネルギーの方が多いことからおきます。

 

肥満そのものより、肥満を放置すると、糖尿病や高脂血症、高血圧症、動脈硬化などが起きやすくなります。

 

食事療法のポイント
摂取エネルギーを減らす

肥満は消費エネルギーより、摂取エネルギーが多いことから起きますので、自分の消費カロリーがわかれば、食事で摂取するエネルギーを、その消費カロリーより減らすようにします。

 

食事はゆっくり噛んで食べる

食事を1回抜くと、逆に体が防衛本能で、脂肪を蓄積してしまいます。
また、急いで食べると満腹感を感じるのが遅くなるので、ゆっくり噛んで食べます。

 

バランスよく食べる

カロリーを減らさなければいけないといっても、むやみに食事の量や特定の食品を減らしてはいけません。栄養素である脂肪は減らしても、筋肉を作るためのタンパク質は十分摂る必要があります。

 

食物繊維をたくさん摂る

食物繊維は、水分を含むと膨らんで満腹感を感じます。
また、食物繊維は血液中の脂肪分を体外に排出する働きがあります。
緑黄色野菜や豆類、海藻類をたくさん食べるようにします。

食物繊維

腸に影響を与える

腸に影響を与える食物繊維

【ごぼう】

 

ビタミンCやEを摂る

ビタミンCはコレステロールの代謝に必要な胆汁酸を作る助けをします。
肥満していてタバコを吸う人は、ニコチンでビタミンCが壊されますから、緑黄色野菜や新鮮な果物をたくさん食べてビタミンCを補給する必要があります。

 

特にブロッコリーやピーマン、またはキャベツなどにビタミンCが豊富です。
ビタミンEは、血管についた脂肪分を洗い流して、体外へ排出する作用があり、植物性油や緑黄色野菜やナッツ類に多く含まれています。

ビタミンC

結合組織生成、アミノ酸の代謝を助け、病原菌の抵抗力をつける

柑橘類いも類緑黄色野菜

【柑橘類】【芋類】【緑黄色野菜・淡色野菜】

ビタミンE

脂肪の酸化を防いで老化を防止する

ナッツ類・大豆・胚芽植物油

【ナッツ類・大豆・胚芽】【植物油】

 

痩せの食事療法

痩せというのは、身体の脂肪組織が非常に少ない状態で、標準体重より10%減少すれば、単に痩せているとも言えますが、20%以上も減少していれば治療が必要です。原因は体質や消化器系の疾患などです。

 

食事療法のポイント
消化が良く高エネルギーの食事をする

痩せるというのは、消費エネルギーと比べて、摂取エネルギーが少ないのです。
その人の1日の活動で、どのくらいエネルギーが必要かを判断して、それより2割程度多いエネルギーを摂取するようにします。

 

その場合は、胃に負担を与えないように消化の良いものを食べます。

 

食物繊維を控える

食物繊維には血液中の脂肪分を排出する作用があると同時に、消化が悪くてすぐ満腹感がするので、痩せている人は益々食欲がなくなります。

 

脂肪をたくさん摂る

そのまま体脂肪として蓄積されやすいのが脂肪で多めに摂るようにします。

脂質

熱やエネルギーの元となり細胞膜や胆汁酸、ホルモンなどを作る

バター・チーズ・大豆油・ごま油・ラード牛乳卵牛肉・豚肉うなぎ

【バター・チーズ・大豆油・ごま油】【牛乳】【卵】【肉類】【うなぎ】

 

痛風の食事療法

痛風は、尿酸の排泄が障害されるか、尿酸が作られ過ぎて血液中の尿酸が作られ過ぎて、血液中の尿酸値が高くなると、関節や腎臓などに尿酸が沈着して、痛みの発作がおきたり結石ができます。

 

食事療法のポイント
過食せず栄養バランスの良い食事を

尿酸値の高い人は、肥満している傾向があります。
過食による肥満を避け、栄養バランスの良い食事をして、栄養が偏らないよう気を付け、特に動物性たんぱく質の摂り過ぎにならないように気を付けます。

 

野菜や海藻をたっぷり摂る

血液や尿が酸性に偏ると、尿酸の排泄が悪くなりますから、野菜や海藻、豆類などのアルカリ性食品をたくさん摂って、尿が酸性に傾かないように注意します。

 

アルコールは控える

アルコールを摂りすぎると、尿酸の排泄が阻害されます。
アルコール抜きの水分をたくさん摂るようにします。

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