頭頂部に出来る癌には、鼻腔の奥にある副鼻腔にできる洞上顎洞癌、舌の脇の縁と舌の裏側の上皮に出来る舌癌、鼻の奥の上咽頭部にできる咽頭がん、咽頭に発生する上皮癌の喉頭癌、頭頚部に発生する悪性の腫瘍の扁桃癌の症状と治療法です。
腎臓と尿路の癌
40歳代以上の男性が発症しやすい腎臓癌、尿管につながる部分に出来る腎盂ガン、腎盂から膀胱までつながっている尿管に出来る尿管癌、泌尿器の癌の中では多く発生する膀胱癌の症状と治療法です。
泌尿器科
腎臓癌は、腎臓の実質に発生する癌ですが、尿細管から発生すると考えられています。
特に40歳代以上の男性が発症しやすい病気です。
血尿が現れ、自然に止まることもありますが、病状は進行しています。
腎臓を摘出する手術が中心で、転移した場合には、インターフェロン療法や、抗がん剤を用いた化学療法が行われます。
腎盂ガンは、腎臓で作られた尿が溜まって、尿管につながる部分が腎盂ですが、
ここに発生する癌が腎盂ガンで、40歳代以上に多い病気です。
血尿が現れます。
腎臓と尿管を切除する手術をします。
尿管癌は、腎盂から膀胱までつながっている尿管に出来る癌です。
血尿が現れ、腹部の左右のどちらかが痛むことがあります。
基本的に腎盂ガンと同様の治療を行います。
膀胱癌は、膀胱の内側の粘膜に発生する癌で、癌全体での発生率は低いものの、泌尿器の癌の中では比較的、多く発生します。特に40歳代以上の男性に多く、再発率が高い病気で、転移すれば生命の危険もあります。
発熱や痛みなどの自覚症状はなく、現れるのは血尿です。血尿も自然に止まりますが、静かに進行しています。癌の部位によっては排尿痛や頻尿が現れることもあります。そのままにすると、水腎症を合併したり転移したりします。
癌の性質や病状によっても治療方法は異なり、手術にしても、膀胱を残すことが出来るのかで違ってきます。やむを得ず膀胱を摘出する場合は、新しく尿路を作る必要もあります。
他には、放射線療法や化学療法、温熱療法なども行います。