皮膚に現れる病変は様々です。
皮膚のみの病気なのか、他の病気の1症状かは皮膚科に見てもらいましょう。
班(はん)
皮膚に平らに発生し、皮膚の色が変わります。
赤くなると、血管の拡張であり、茶色や褐色・青色のものはメラノサイトなどの色素や表面からの深さによって違ってきます。
紫色のものは紫斑と言われますが皮膚の血管から出血している場合です。
丘疹(きゅうしん)
皮膚から球のように盛り上がります。
炎症や腫瘍のような皮膚病でよく現れる症状です。
結節・腫瘍・腫瘤
丘疹が直径1cmの球なのに対し、それより大きなもので直径2cm以上になります。
単なる炎症で、このような大きなものは出来ないので、
腫瘍の可能性があります。
角化(かくか)
表皮の角質が厚くなるもので「たこ」や「うおのめ」と言われます。
水疱(すいほう)
表皮の中や下に液体が溜まったものをいいます。
表皮の中に溜まるのは「とびひ」や「かぶれ」が多く、
下に溜まるのはやけどの場合が多いです。
膿疱(のうほう)
皮膚に膿が溜まったもので、細菌感染の場合が多いです。
びらん
表皮がむけて赤くただれたものです。
皮膚を掻いたり、こすったりするとできます。
潰瘍(かいよう)
皮膚の欠損が真皮にまで達してしまった状態です。
原因は外傷や、真皮の病変によるものです。
鱗屑(りんせつ)
皮膚の角質が白く粉をふいたようになります。
炎症性や腫瘍性の皮膚炎で現れます。
痂皮(かひ)
血液成分が皮膚について乾いたもの、いわゆる「かさぶた」です。
真皮内の出血や炎症が皮膚の表面に及ぶと痂皮になります。