食べ過ぎや運動不足による単純性肥満と、他の病気が原因となって起きる症候性肥満あります。また、病気による症候性で痩せているケースもありますので、栄養吸収障害などがある場合には症状など注視して治療しなければいけません。
ビタミン欠乏と過剰
ビタミンは体内では作られませんから、ビタミンを摂らない食事を続けているとビタミン欠乏症になります。ビタミンには脂溶性と、水溶性に分けられるのですが、脂質性のビタミンは必要以上に摂取すると蓄積されて障害をおこすのがビタミン過剰症です。その症状と治療法です。
内分泌代謝科・内科
ビタミンは食事から摂取した栄養がエネルギーとなるのを助けたり、身体の機能が順調に働くような役割があります。しかし、ビタミンは体内では作られませんから、ビタミンを摂らない食事を続けているとビタミン欠乏症になります。
また、アルコールの飲みすぎやインスタント食品の食べ過ぎ、糖尿病や肝臓障害、抗生物質の長期投与などがあると、食品からビタミンを摂取していても、利用効率が低下して欠乏症になります。
ビタミンA、B、C、D、E、Kのどれが不足しているかで症状も違ってきます。
症状を見て、どのビタミンが不足しているのかを判断して、そのビタミンを多く含む食品を積極的に摂取したり、ビタミン剤で補助します。
ビタミンの性質は油に溶ける脂溶性と、水に溶ける水溶性に分けられます。
ビタミンのうち、A、D、E、Kは、脂質性で、必要以上に摂取すると、体内に蓄積されて障害をおこすのが、ビタミン過剰症です。水溶性のビタミンはBやビタミンCは、必要以上、摂取しても尿から排泄されるので過剰にはならないのです。
特に問題になるのは、ビタミンAとビタミンDの過剰摂取です。
急性のビタミンAの過剰摂取は、吐き気や頭痛、不安を感じ、慢性になると、食欲不振や皮膚の痒み、脱毛が出てきます。
一方、ビタミンD過剰症は、食欲不振や嘔吐、発熱、多尿、尿毒症、臓器へのカルシウム沈着が起きてきます。
ビタミンA過剰症なら輸液をして、ビタミンDが過剰なら、ステロイド剤などを投与します。