内科・内分泌代謝科・小児科
食べ過ぎや運動不足による単純性肥満と、他の病気が原因となって起きる症候性肥満の2つに分かれるものの、ほとんどが単純性肥満です。
単純性肥満は、摂取したエネルギーに消費エネルギーが追い付かず、
余分なエネルギーが脂肪として体内に蓄積されるものです。
症候性肥満は食欲を支配する視床下部の障害以外にホルモン異常によるものがあり、
フレーリッヒ症候群やクッシング症候群、インスリン酸性腫瘍があります。
体重に占める脂肪の割合が標準より多いのが肥満ですが、体脂肪の測定はかなり複雑です。
通常は、標準体重より10%以上多いのが肥満とみなされています。
肥満は腰痛やひざ関節痛を起こすぐらいで治療というほどではありませんが、
問題なのは肥満が原因となる合併症で、高血圧症、糖尿病、心臓病、
高脂圧症などの循環器形の異常や代謝異常がおきやすくなります。
食事制限や運動療法あるいは食欲を抑える薬物によるものがあります。
また、合併症を引き起こしているなら、まず元となる病気を治療します。
肥満は脂肪の総量が多く、総量は脂肪細胞の数と大きさによります。
脂肪細胞の数は子供のときだけに増えて、思春期を過ぎると増えません。
大人になってからの肥満は、脂肪細胞の拡大によるものですから、
比較的に完治しやすいのですが、子供のころからの慢性的な肥満は
細胞の数が多いので完治しにくいということになります。
身体の脂肪が標準体重より10%減少しているもので、
遺伝的な体質による単純性のものと、病気による症候性のものがあります。
病気による症候性で痩せている場合、神経性のものや消化器系の病気による
食欲不振のほか、肝硬変や慢性肝炎による栄養吸収障害などがあります。
内分泌代謝疾患には糖尿病やバセドウ病などがあります。
見た目は、頬がこけたり、骨格が外からわかるほどになります。
全身症状としてはめまいや倦怠感、低血圧などがあります。
体重が標準体重の20%以下になったり、理由もなく1か月に数キロ減ると治療が必要です。
症候性の場合は、原因となる病気の治療をする必要があります。