食べ過ぎや運動不足による単純性肥満と、他の病気が原因となって起きる症候性肥満あります。また、病気による症候性で痩せているケースもありますので、栄養吸収障害などがある場合には症状など注視して治療しなければいけません。
ホルモンの分泌異常
脳の下垂体から分泌されるホルモンが低下する下垂体機能低下症、成長ホルモンが低下する成長ホルモン分泌不全低身長症、抗利尿ホルモンの分泌が不足する尿崩症の症状と治療法です。
内分泌代謝科・内科
下垂体機能低下症は、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンや副腎皮質ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、プロラクチンなどのホルモンの分泌が異常に低下するものです。
低下するホルモンの種類によって違ってきますが、成人で最も早くでてくる症状は、性腺刺激ホルモンの不足による症状で、男性では髭が伸びなくなったりします。低血糖や低ナトリウム血症、急性副腎不全をおこして発見されることもあります。
不足したホルモンを補給する治療になります。
成長ホルモン分泌不全低身長症は、下垂体から分泌される成長ホルモンが低下するために発症します。原因が不明の突発性のものと、下垂体腺腫や視床下部腫瘍などが原因で起きる続発性に分かれますが、特発性のものが多数です。
知能もカラダの均整も正常なのに、身長が極端に伸びなくなります。
遺伝子工学で作られた成長ホルモンを注射します。
抗利尿ホルモンは腎臓に影響し、体内の水分が失われないようにするホルモンですが、この抗利尿ホルモンの分泌が不足して、腎臓から水分が尿として対外に出て行くのが尿崩症とよばれるものです。
原因がわからない原発性のものと、他の病気でおきる続発性のものがあり、
続発性のものは脳腫瘍や頭部外傷によるものがあります。
突然、目だって尿の回数と尿が増えて、体内の水分が不足するので、やけに喉が渇き、水をたくさん飲みます。一般的に、1日の尿量は1.5リットル以下なのに対し、尿崩症になった場合には、尿が1日3リットル以上になります。
その他に、皮膚や粘膜の乾燥、全身倦怠感、食欲不振などが現れることになります。
抗利尿ホルモン剤の酢酸デスモプレシンを鼻から吸収します。