神経科・神経内科・精神科・脳神経外科
てんかんは、大脳皮質の神経細胞が異常活動をおこすのが発作のきっかけになることもあり、原因がわかるもの、わからないものがあります。
脳の外傷、脳腫瘍、脳炎、髄膜炎、代謝障害、薬物中毒など原因がわかるものを症候性てんかんと呼び、原因がわからないものを真性てんかんと呼んでいます。
乳幼児に出生前の子宮内細菌感染や先天性脳異常、分娩による外傷などの原因が多く、それ以上の年齢では真性のものや頭部外傷などの原因が多くなっています。
異常がおきた脳の部位によって、大きなものから小さなものまで様々な発作が突然おきます。
全身が痙攣するおおきなものは、意識を失って倒れ、筋肉がつっぱって、ぴくぴくと痙攣し、唾液が出て泡を吹いたように見えます。乳幼児によくあるのは、筋肉がぴくぴく動き上半身がガクッと折れて、発作は1日に何回も繰り返します。
その他にも瞬間的に動作が停止したり、意味のない動作をしたりしますが、自律神経に関係するものでは、頭痛や吐き気、腹痛などがおき、知能障害や性格変化などを伴うこともあります。発作は長くて数分、短いと数秒です。
抗てんかん剤などの薬剤が主な治療で、日常生活に支障をきたすことも多くなりますが、正しい治療をすれば、発作が抑えられるようになります。睡眠不足や過労にならないことが予防になります。
モヤモヤ病は脳低部の動脈が細くなったりして、周囲の小さな血管に血液が流れてしまうのですが、原因不明です。脳血管を撮影すると、モヤモヤと煙が発生したように異常が血管網が映し出されます。
5歳前後で、発病する若年型と30歳代から発病する成人型があり症状が違ってきます。
若年型では手足に脱力感があり、言語障害や意識障害、けいれんがおき、
成人型では、多くが頭痛、嘔吐、意識障害などの脳卒中発作の症状がおきてきます。
この場合は、くも膜下出血や脳内出血であることがあります。
決め手となる治療法はありませんが、抗けいれん剤などを使用し、症状に応じては手術をします。