吐き気・嘔吐が出る症状の子供や乳児の病気

吐き気・嘔吐

吐き気・嘔吐が出て、さらに咳や鼻水がでる、頭痛を伴う、腹痛を伴う症状がでた場合の子供や乳児の病気です。

吐き気や嘔吐と伴う症状

咳・鼻水・喉の痛みが伴う

疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は発熱・悪寒・くしゃみ・鼻水・鼻つまり・声枯れ・咳・痰・頭痛・だるさがある。
インフルエンザ インフルエンザは39度前後の急な発熱と悪寒で発病。だるさ・頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛など全身症状が強いのが特徴。
急性咽頭炎 急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)は、のどが赤く腫れてヒリヒリして異物感や乾燥感を感じる。物を飲み込むと痛み発熱・だるさなどを伴うこともある。
急性喉頭炎 急性喉頭炎(きゅうせいこうとうえん)は、のどに乾燥感・痛み・かゆみがあり、発熱して咳が出る。声がかれて出なくなることもある。

 

頭痛も伴う

疑われる病気 主な症状
片頭痛 片頭痛(へんずつう)は、目がチカチカし、視野が狭くなり、肩が凝るなどの前触れ症状の後、ズキンズキンと脈打つような頭痛がおき、吐き気や嘔吐を伴うこともある
ウィルス性脳炎
髄膜炎
ウィルス性脳炎は、発熱、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣、意識障害がある。髄膜炎では首の後ろが硬く貼り、前に曲げようとすると抵抗があるのが特徴的
脳腫瘍 脳腫瘍(のうしゅよう)は、頭痛や吐き気、発熱、運動障害、言語障害、けいれんなどがある。
脳膿瘍 脳膿瘍(のうのうよう)は、全身疲労、貧血、眠気がおこり、進行すると、頭痛、めまい、二重に物が見える、けいれん、意識障害がある

 

腹痛を伴う

疑われる病気 主な症状
急性胃炎 急性胃炎では、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れ、症状の現れ方が急激
腸炎 腸炎は、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などの症状がみられる。下痢は次第に水様便になり、緑色っぽくなることもある。
消化性潰瘍 消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)は、上腹部痛、吐血や下血、胸やけ、げっぷなどが見られ、腹痛は食後におこりやすく、軽食を取ったり牛乳を飲んだりすると軽くなる傾向がある。
虫垂炎
(盲腸炎)
虫垂炎(ちゅうすいえん)は、右下の腹部が痛くなり吐き気や嘔吐がおきる。へその周囲痛や下痢、発熱がある
腹膜炎 腹膜炎(ふくまくえん)は、急性の場合は突然、激しい腹痛がおこり、吐き気、嘔吐、チアノーゼなどがみられ、慢性の場合は、腹水、下腹部痛、微熱、消化障害、吐き気、嘔吐などの症状を伴う。
腸閉塞
イレウス
腸閉塞(ちょうへいそく)は、突然あるいはだんだん激しくなる腹痛、嘔吐、排便・排ガスの停止が大きな症状で、脱水症状やショック症状がみられることもある
腸ねん転症 腸ねん転症は、腸管膜を軸として、ねじれ回転したもので、腸管の血行障害をきたし、腹部の激しい痛み、吐き気、嘔吐などの症状がでる。
食物アレルギー 食物アレルギーは、特定の食べ物を食べた後に上腹部の差し込むような痛み、吐き気、嘔吐、じんましん、喘息などがおきる
食中毒 食中毒は、嘔吐や腹痛、発熱などが急激におこる
自家中毒症 自家中毒症は、急にぐったりして吐き気や腹痛がおこり、嘔吐を繰り返し、吐くときに独特の匂いがする
鼠径ヘルニア
脱腸
鼠径(そけい)ヘルニアは、鼠径部(モモの付け根)が腫れ、鈍痛や不快感を伴い、ヘルニア嚢内に、腸が入り込んでも元に戻らなくなると、血液障害がおこって、腹痛、吐き気、嘔吐がおきる。
腸重積症 腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)は、突然激しい腹痛がおこり、嘔吐、冷や汗、顔面蒼白、血便を伴い、血便は潜血もしくはトマトジュースのような粘血便になる
尿糖不耐症 尿糖不耐症は、牛乳を飲んだ後、お腹がゴロゴロなったり、下痢や腹痛がおきる。

食道アカラシア

食道アカラシアは、喉に圧迫感や異物が閊えているような感じがあり、固形物より流動物が飲み込みにくい
食道狭窄 食道狭窄(しょくどうきょうさく)は、小児にみられるヘソ周囲の痛みが突然に生じ、自然に軽快することが多く、食道が狭くなり、通過障害がおこって胃液の混じらない固形食を吐く
反復性臍せん症 反復性臍せん症(はんぷくせいさいせんしょう)は、食前や食事中などに一過性の腹痛がおこる。
心因性嘔吐 心因性嘔吐(しんいんせいおうと)は、不安や緊張などが原因で、吐き気や嘔吐がおこる。

 

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