排尿回数が多い・少ない・出にくい・血尿が出る症状の病気

排尿の異常

頻尿といわれる排尿痛があり排尿回数が多い、排尿困難と言われる尿が出にくい、多尿と言われる尿の量が多い、乏尿の排尿回数が少ない、尿が漏れる、血尿が出る症状による病気

症状で違う病気

排尿痛があり排尿回数が多い(頻尿)

疑われる病気 主な症状
膀胱炎 膀胱炎(ぼうこうえん)は、排尿痛、頻尿、尿の濁り、下腹部痛が主となる症状で、排尿痛は排尿が終わるときに強く、尿に血が混じることもある
尿道炎 尿道炎は排尿時に不快感や焼けるような痛みを感じ、尿道から黄色の膿が出る
腎盂腎炎 腎盂腎炎(じんうじんえん)は、頻尿、排尿痛に続いて、悪寒、発熱がおこり、腰に鈍痛を伴ったり膿の混じった尿が出る
膀胱結石 膀胱結石は、排尿痛、残尿感、血尿、排尿困難、排尿時に尿が途切れるなどの症状が示す
前立腺炎 前立腺炎は、急性の場合は、頻尿、排尿痛に伴って、発熱や悪寒が起こることもあり、進行すると、尿道から膿がでることもあり、慢性では頻尿、残尿感、不快感などがつきまとう
膀胱がん 膀胱がんの初期は、頻尿や排尿痛を伴わない血尿、進行すると、排尿障害、排尿痛、膀胱痛、頻尿などをきたす

 

尿が出にくい(排尿困難)

疑われる病気 主な症状
前立腺肥大症 前立腺肥大症は、夜間の頻尿、尿が出始めるまでに時間がかかり、尿線が細く、排尿し終わるのにも時間がかかり、残尿感、血尿などの症状が現れる
膀胱結石 排尿痛、残尿感、血尿、排尿困難、排尿時に尿が途切れるなどの症状が示す
尿道狭窄 尿道狭窄は、何らかの原因で尿道が細くなり、頻尿、排尿困難、尿の勢いがなくなり、尿線が細くなるなどの症状が現れる
尿道カルンテル 尿道カルンテルは、尿道口に乳頭状のしこりができて、異物感や圧痛があり、触れると出血し、発症は更年期以降の女性が多い
子宮筋腫 子宮筋腫は、月経時に出血量が多く、月経時以外で不正出血がみられたり、月経がいつまでもつづいたりして、貧血や息切れ、めまい、便秘、頻尿などの症状が現れる
神経因性膀胱 神経因性膀胱は、排尿困難や尿失禁など、思った通りに排尿できなくなる
糖尿病 糖尿病(とうにょうびょう)は、多尿、喉の渇き、体重減少、疲れやすいなどの症状がみられ、放置すると神経障害や視力障害がおこることもある
椎間板ヘルニア 椎間板(ついかんばん)ヘルニアは、腰痛、神経痛、麻痺などがみられる
変形性脊椎症 変形性脊椎症は、首や腰の痛み、しびれ、運動障害などの症状がみられる
パーキンソン病 パーキンソン病は、手や足の震え、筋肉のこわばり、動作を始めるのに時間がかかり、無表情、前屈姿勢、小刻み歩行などがおきる
前立腺ガン 前立腺ガンの初期は自覚症状がなく、進行すると尿線が細くなり、頻尿、血尿、腰痛などの症状がみられる
子宮癌 子宮癌は、不正出血、おりものの増加、下腹部痛、排尿困難、排便困難などを訴える
薬剤の使用 鎮痛剤、精神安定剤などの服用によって排尿困難になることがある

 

尿の量が多い(多尿)

疑われる病気 主な症状
糖尿病 糖尿病(とうにょうびょう)は、多尿、頻尿、喉の渇き、体重減少、疲れやすいなどの症状がみられ、放置すると神経障害や視力障害がおこって排尿困難になることもある
慢性糸球体腎炎 慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は、むくみ、高血圧、動悸、疲労感、血尿、発熱、吐き気などがみられる
慢性腎不全 慢性腎不全(まんせいじんふぜん)は、夜間に多尿などを訴え、進行すると、乏尿または無尿、尿毒症によるだるさ、無気力、吐き気を伴う
尿崩症 尿崩症(にょうほうしょう)は、喉の渇き、多尿、多飲、皮膚の乾燥、全身倦怠感などがおきる
神経性頻尿 神経性頻尿は、異常が見当たらないのに、1日に10回以上もしくは夜に2回以上トイレにいく神経質な人に多い

 

排尿回数が少ない(乏尿)

疑われる病気 主な症状
急性糸球体腎炎 急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)の初期には尿量が減少し、むくみ、血尿、高血圧があり、悪化するとほとんど尿が出なくなる
ネフローゼ症候群 ネフローゼ症候群は、顔面や足のむくみ、吐き気、だるさ、疲れやすい、お腹が張る、腹痛、冷や汗、頻脈、尿量の減少などの症状が現れる
急性腎不全 急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)は、乏尿または無尿になり、顔面や足のむくみ、吐き気、頭痛、紫斑などの症状が急激に現れ、進行すると、痙攣や意識障害も現れる
心不全 心不全(しんふぜん)の初期症状は、息切れや動悸がおき、呼吸困難、むくみ、倦怠感などが現れる

 

尿が漏れる

疑われる病気 主な症状
尿失禁 尿失禁は咳やくしゃみをしたときなどに失禁し、尿意がおこると我慢できずトイレまでも我慢できない、いつも少しずつ尿が漏れていたり、少し身体を動かしただけで尿が流れ出してしまう
神経性膀胱 神経性膀胱(しんけいせいぼうこう)は、排尿困難や尿失禁など、思った通り排尿できなくなる

 

血尿が出る

疑われる病気 主な症状
膀胱炎 膀胱炎(ぼうこうえん)は、排尿痛、頻尿、尿の濁り、下腹部痛が主となる症状で、排尿痛は排尿が終わるときに強く、尿に血が混じることもある
尿道炎 尿道炎は排尿時に不快感や焼けるような痛みを感じ、尿道から黄色の膿が出る
突発性腎出血 突発性腎出血は、原因不明の腎から出血する
急性糸球体腎炎 急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)の初期には尿量が減少し、むくみ、血尿、高血圧があり、悪化するとほとんど尿が出なくなる
慢性糸球体腎炎 慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は、むくみ、高血圧、動悸、疲労感、血尿、発熱、吐き気などがみられる
ネフローゼ症候群 ネフローゼ症候群は、顔面や足のむくみ、吐き気、だるさ、疲れやすい、お腹が張る、腹痛、冷や汗、頻脈、尿量の減少などの症状が現れる
腎不全 腎不全(じんふぜん)は、乏尿や血尿になり、顔面や足のむくみ、吐き気、頭痛などの症状が現れ、進行すると、痙攣や意識障害も現れる
腎盂腎炎 腎盂腎炎(じんうじんえん)は、頻尿、排尿痛に続いて、悪寒、発熱がおこり、腰に鈍痛を伴ったり膿の混じった尿が出る
腎結石 腎結石(じんけっせき)は、脇腹、背中、腰に強い痛みを感じ、血尿、冷や汗、嘔吐などを伴うこともある
尿管結石 尿管結石(にょうかんけっせき)は、腰、脇腹、下腹部などに強い痛みを感じ、血尿、頻尿、残尿感などが伴うこともある
膀胱結石 膀胱結石(ぼうこうけっせき)は、排尿痛、残尿感、血尿、排尿困難、排尿時に尿が途切れるなどの症状が示す
前立腺肥大症 前立腺肥大症は、夜間の頻尿、尿線が細く、排尿し終わるのにも時間がかかり、残尿感、血尿などの症状が現れる
前立腺炎 前立腺炎は、急性の場合には頻尿、排尿痛に伴って、発熱や悪寒がおこることもあり、進行すると、尿道から膿が出ることもあり、慢性では頻尿や残尿感、不快感などがつきまとう
腎静脈血栓症 腎静脈血栓症(じんじょうみゃくけっせんしょう)は、発症時には腰痛、発熱、血尿、無尿などがあり、重症の場合は腎不全となる
腎梗塞 腎梗塞(じんこうそく)は、症状が重いと発熱、吐き気、嘔吐、差し込むような腹痛などがみられる
膀胱がん 膀胱がん(ぼうこうがん)の初期は、頻尿や排尿痛を伴わない血尿があり、進行すると、排尿障害、排尿痛、膀胱痛、頻尿などがみられる
前立腺ガン 前立腺ガン(ぜんりつせんがん)の初期には自覚症状がなく、進行すると、尿線が細くなり、頻尿、血尿、腰痛などの症状がみられる
白血病 白血病(はっけつびょう)は、出血、貧血、発熱が三大症状ですが、その他にも、倦怠感、リンパ節の腫れ、神経症状などが現れることもある
再生不良性貧血 再生不良性貧血は、だるい、めまい、動悸、鼻血、歯茎からの出血、血尿などが起こりやすく、出血すると血が止まりにくい、皮膚の出血班ができ、発熱しやすいなどの症状がみられる
肝硬変 肝硬変(かんこうへん)は、倦怠感や微熱、食欲不振、腹痛などがおき、指先や指の付け根に紅斑が現れたり、首、肩、胸などにクモの手足のような毛細血管の広がりがおきる
糖尿病性腎症 糖尿病性腎症は、ネフローゼ症候群、むくみ、高血圧、腎不全などが認められる
慢性関節リウマチ 慢性関節リウマチは、朝、起きた時、手や手指の関節がこわばるのが典型的な症状で、微熱、倦怠感、体重の減少で始まり、やがて特定の関節の腫れや痛みが現れて、他の関節にも広がっていく
全身性エリテマトーデス 全身性エリテマトーデスは、全身の倦怠感や体重の減少がみられ、微熱が続いたり高熱が出ることもある。顔や手足、胸などに紅斑が出ることもあり、寒いときには手指が青白くなる

 

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