吐き気・嘔吐があり頭痛・めまい・腹痛を伴う症状でみる病気

吐き気・嘔吐

やけに喉が乾いたり口が乾いたりする症状の場合は糖尿病などの病気の疑いがあります。また、胸やけやげっぷ・胃もたれがおきる症状にもそれぞれ病気の可能性があります。

吐き気や嘔吐と伴う症状

頭痛がし発熱はない

疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は発熱・悪寒・くしゃみ・鼻水・鼻つまり・声枯れ・咳・痰・頭痛・だるさがある。
インフルエンザ インフルエンザは39度前後の急な発熱と悪寒で発病。だるさ・頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛など全身症状が強いのが特徴。
ウィルス性脳炎
髄膜炎
ウィルス性脳炎は、発熱、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣、意識障害がある。髄膜炎では首の後ろが硬く貼り、前に曲げようとすると抵抗があるのが特徴的

 

頭痛があるものの発熱はない

疑われる病気 主な症状
緊張性頭痛 緊張性頭痛(きんちょうせいずつう)は、後頭部、こめかみ、額などを中心に、締め付けられるような頭痛がおこり、肩や首が凝る。精神的ストレス、肉体的な緊張が続いたときに起こりやすい
片頭痛 片頭痛(へんずつう)は、目がチカチカし、視野が狭くなり、肩が凝るなどの前触れ症状の後、ズキンズキンと脈打つような頭痛がおき、吐き気や嘔吐を伴うこともある
眼鏡の不適合 眼鏡のレンズと視力が合ってないと、目の疲れ、頭痛、肩こり、吐き気などが起こることもある
頭部外傷後遺症 頭部外傷後遺症は、頭部に外傷を受けた後、頭痛、手足の麻痺、知能障害などがある
脳出血
脳溢血
脳出血(のうしゅっけつ)は、突然、左右どちらかの手足の動きが鈍くなり、頭痛、めまい、嘔吐がおきたり、大きないびきをかく、ろれつが回らない、麻痺、意識障害がおきる
脳梗塞 脳梗塞(のうこうそく)は、半身の運動麻痺、感覚障害、言語障害、視野障害などがみられる
くも膜下出血 くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)は、頭を殴られたような激しい頭痛が突然おこり、続いて吐き気、嘔吐、意識障害などがみられ、重症でなければ数分〜30分の間に意識は回復するが、そのあとも頭痛と嘔吐が続く
慢性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしょう)は、脳と中枢神経を包む三枚の髄膜の内、最も外側にある強い膜と、その内側にあるくも膜の間で出血による頭痛、吐き気、嘔吐、麻痺、物忘れなどが現れ、壮年から老年の男性が多い
緑内障 緑内障(りょくないしょう)は、急に視力が悪くなって、目が痛み、頭痛、吐き気、嘔吐がおきる
高血圧性脳症 高血圧性脳症は、急激に血圧が上昇し、頭痛、耳鳴り、手足のしびれなどが起こる。頭全体か、頭痛は顔から後頭部にかけて、ズキンズキンと痛む
脳腫瘍 脳腫瘍(のうしゅよう)は、頭痛や吐き気、発熱、運動障害、言語障害、けいれんなどがある。

 

めまいを伴う

疑われる病気 主な症状
乗り物酔い 乗り物酔いは、乗り物の揺れを不快を感じ、胸がむかむかしてひどい場合は嘔吐し、顔面蒼白、生唾、冷や汗、頭痛、めまいなどを伴うこともある
急性中毒 急性中毒とは、薬物、食品、大気などにある毒性物質により、人体が急に機能障害をおこすことをいい、アルコール中毒や農薬による中毒などで吐き気や嘔吐が起きることもある
内耳炎 内耳炎は、片側の耳の難聴、耳鳴り、耳が詰まった感じ、めまい、吐き気、嘔吐がみられる
メニエール病 メニエール病は、突然、自分や周囲がグルグル回転するようなめまいがおこり、吐き気、嘔吐、難聴、耳鳴りなどを伴う。
起立性調節障害
起立性低血圧症
起立性調節障害は、急に立ち上がったときや、長時間立ち続けたときに、めまいや立ちくらみがおこり、倦怠感、頭痛、腹痛をともなう
慢性脳循環不全 慢性脳循環不全(まんせいのうじゅんかんふぜん)は、脳卒中のような発作や麻痺は現れないが、耳鳴り、頭痛、めまいなどをみる動脈硬化による脳への血流障害が原因
小脳出血 小脳出血の原因は高血圧が大半で、小脳に出血が起きると急で激しい嘔吐、頭痛、めまい、手足の麻痺、言語障害などの症状がみらる。
突破性難聴 突破性難聴(とっぱせいなんちょう)は、片側の耳に突然難聴がおこり、めまいを伴い、耳鳴りがしたり、耳が詰まるような感じがすることもある
急性腹膜炎 急性腹膜炎(きゅうせいふくまくえん)は、突然、激しい腹痛がおこり、吐き気、嘔吐、喉の渇き、ふるえ、38度以上の発熱、頻脈がある
虫垂炎
(盲腸炎)
虫垂炎(ちゅうすいえん)は、右下の腹部が痛くなり吐き気や嘔吐がおきる。へその周囲痛や下痢、発熱がある
食中毒 食中毒は、嘔吐や腹痛、発熱などが急激におこる

 

腹痛を伴う

疑われる病気 主な症状
食道裂孔ヘルニア 食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうへるにあ)は、胸やけ、胸痛、げっぷ、食物が飲み込みにくいなどの症状が現れ、症状は食後に起こりやすく、起き上がって歩くと症状が軽減する。
食道炎 食道炎(しょくどうえん)は、胸やけがして、食物を飲み込むときに痛みがある
急性胃炎 急性胃炎では、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れ、症状の現れ方が急激
胃潰瘍 胃潰瘍(いかいよう)は、みぞおちの痛み、吐血や下血、胸やけ、げっぷなどが見られ、腹痛は食後におこりやすい
十二指腸潰瘍 十二指腸潰瘍は、みぞおちの痛み、胸やけ、出血、吐き気などで、痛みや空腹時や夜間に起こることが多い
胆石症 胆石症(たんせきしょう)は、みぞおちから上腹部にかけて突然激しい痛みが起き、痛みは背中から肩まで広がり、吐き気、寒気、震えを伴うこともあり、脂肪の多い食事をした後に起こりやすい
胆のう炎 胆のう炎(たんのうえん)は、寒気、ふるえ、吐き気、発熱、みぞおちや、右上腹部の痛みなどの症状が現れ、急性症状が消えた後でも、同様の症状を繰り返し起きてきて慢性になることもある
急性膵炎
慢性膵炎
膵炎(すいえん)は、上腹部や背中に強い痛みがおこり、痛みのために、身体を折り曲げるような姿勢をとり、アルコールを飲み過ぎたときに起こるのは急性膵炎で、3か月以上鈍痛が続く場合は慢性膵炎
腸閉塞
イレウス
腸閉塞(ちょうへいそく)は、突然あるいはだんだん激しくなる腹痛、嘔吐、排便・排ガスの停止が大きな症状で、脱水症状やショック症状がみられることもある
急性ウィルス肝炎 急性ウィル肝炎は、全身倦怠感、脱力感、吐き気、発熱などが典型的な症状で、上腹部に鈍痛があり数日後に黄疸が現れる
月経困難症 月経困難症(げっけいこんなんしょう)は、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、イライラなど月経に伴う症状が強く日常生活が困難になる
子宮外妊娠 子宮外妊娠(しきゅうないにんしん)は、月経が遅れ、急な下腹部痛と少量の出血が典型的な症状がある
妊娠 妊娠してから5〜6週目からつわりが始まり、むかむかし、胃がもたれる、吐き気、嘔吐、胸やけ、げっぷなどがおきる

 

代表的な症状は吐き気と嘔吐

疑われる病気 主な症状
心筋梗塞 心筋梗塞(しんきんこうそく)は、胸の中央からやや左よりに締め付けられるような痛み、もしくは押し付けられるような激しい痛みがおき、高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満者に多い
ケトアシドーシス ケトアシドーシスは、飢餓、糖尿病などでの糖利用障害のある場合、血中にケトン体が増殖して血液は酸性(アシドーシス)になり、そのため、多尿、喉の渇き、吐き気、嘔吐、腹痛などがおこり、意識障害が現れることがある
日射病 日射病(にっしゃびょう)は、日光の直射を長く受けた後、頭痛、吐き気、発熱と共に発汗が激しくなる
熱射病 熱射病(ねっしゃびょう)は、高温・多湿の場所に長くいた後、頭痛、吐き気、発熱と共に脱水症状が激しくなる
急性副腎皮質機能不全 急性副腎皮質機能不全は、倦怠感、脱力感、発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、脱水、血圧低下、不安感、意欲の低下などを示す
ヒステリー ヒステリーは、手足の震え、全身のけいれん、歩けない、立てない、目がみえない、耳が聞こえない、顔が朦朧とするなどの症状が現れる
薬剤の服用 薬剤の服用、解熱鎮痛剤、抗生物質、強心剤などの服用によって胃の粘膜が刺激されて、吐き気や嘔吐を伴うことがある

 

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